……おお。豚汁のごぼう、いい感じのシャキシャキ感が美味いのです。
ごぼうって、国によって食べないらしいですよ？　こんなにおいしいのに、
ちょっとそこのよね。それより七味唐辛子取ってください。デスソースの方じゃなくて朱色のキャップの普通の方。こいつをこう、ぱらぱらっといくとですね、より一層美味しく、おや？　またカップル成立です。この企画、一年生ばっかりが参加してますが、明日は二年生と三年生も参加しそうなのです。そこまで盛り上がると、さすがに先生たちも止めづらくなるでしょうね。あるいは先生も参加したりすると面白いと思いませんか？　いよいよ文化祭も始まりますし、セリフの方はどうですか？　俺は不安なので、ちょっとそこで聞いていてください。

……ええ、肩を落として半目で見上げたままでいいですから。

高校最後の文化祭。あわてて駆け込み乗車を狙うみんなは、無事に乗車できるのでしょうか。
学生の恋愛と大人の恋愛は似て非なるもの。大人にとっては無くてはならないものだけど数を撃てるもので。学生にとっては無くても何とかなるけれど、弾は一発限り、一世一代の大博打。
……まあ、そのあたりも逆転現象が始まっている昨今ではありますけど＾＾；

何を言って……、いえ、はい。なんだかわかる気がします。ばか騒ぎと解放感と締め切りが、ない交ぜになったこの感じ。確かに一番楽しい時間かもしれないのです。

……あれ？　おろおろして、どうしました？　……作者が泣いている？　…………文化祭前の金曜日が永遠に繰り返したら死ぬ？　ああ、そうですよね。穂咲、そいつの肩でも叩いて、明日の原稿落とさないよう脅迫しときなさい。