第2話 早くも付き合ってるのがバレました

着替えを終えて、拓馬と杏奈は一緒に部活に行った。


「あ、杏奈〜! 進展したのかな?」


と行ってすぐに杏奈の親友の白井七海先輩が聞いてきた。


「え、えっと…、その…」


杏奈は答えに困って言葉を詰まらせていると白井先輩はニヤッと笑って


「なるほど、なるほど〜、おめでとう杏奈〜!」


「な、なんでわかるの!?」


と杏奈は声を上げてみんなの目線を集めた。


「なになに、何があったの?」


と女子の先輩達が集まってきた。


「もう、みんな来ないでいいから」


と杏奈は言うがそんなことを無視して白井先輩はみんなに


「杏奈と鈴木くんが放課後に二人きりで会ってたんだよ」


と言い、その言葉を聞きすぐに


「なんで知ってるの!」


「なんで知ってるんですか!」


と見事にシンクロした杏奈と拓馬の声にみんなの視線が集まった。特に男子のみんなからは何か怖い視線が送られてるような気がするだが…

そんなことを考えているうちに女子だけではなく男子の先輩達や同級生達も何があったのかと二人の周りに集まり、とうとう逃げられなくなった…


「それでそれで、二人は何をしてたのかな?」


「いや、その…」


「たっくん、もう隠しても無駄な気するよ」


「「「たっくん!?」」」


杏奈が拓馬のことを『たっくん』と呼んだことにみんな驚いていたが、拓馬と杏奈はなぜそんなに驚いているのか全くわかっていなかったが、すぐに、二人は自分たちが何をしたのか理解して耳の上まで真っ赤に染め上げたのだった。そして、そこから怒涛の質問の嵐が来ることは言うまでもない

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る