第8話 ゲーム3回戦

2回戦目で僕と芙のHPは大幅に削られた。もう本当にただただ恥ずかしい…

現時点で一度も王様になっていないのは芙と僕だ…せめて1度は王様になって地獄を味わってほしいと思っていた。大体こう思っている人が地獄を味わうんだけどね。

「さて、3回戦始めるか」

亮太がそう言った。くじを引く時のみんなの表情は真面目だった。まぁ、そうなるよね。だって、王様の命令は怖いもん。本当に…

そして…

「おお♪私が王様〜♪」

なんと、今度は芙が王様になった。また王様になれなかった…

「王様ご命令を」

と僕が言うと何やら怪しげな笑みをしながら芙が…

「2番と3番はお互いにきゅんとすることをする!」

「…は、はい?」

思考が停止した。なぜなら僕は3番だったから…

「あ、ああの2番はどちら様で…?」

「わ、わたし…」

なんと、美友ちゃんだった…

どうしよう…恥ずかしいんだが…

そっと芙と亮太を見る。

なんだそのまんべんの笑みは…やめてください…苦手なんです…許してください…

と心の中で言った。

僕と美友ちゃんお互いに沈黙の状態で時間が経過していく…

「よし…」

と僕は覚悟を決めた。僕は美友ちゃんに寄る。

そして、彼女の目を見て頬を軽くつまみ…

「ちゃんとこっち見て」

と言った。

はい…神様僕はこれからどうしたらいいでしょうか。初めて話した女の子にこんなことしました。変態ですね。変態です。認めます。

ちなみにラブコメをイメージしてやってみました。はい。

美友ちゃんの方を見ると顔が赤くなっていた。初対面の人にこんなことされたら困るよな…

すると、美友ちゃんの表情が真剣になった。

そして、僕の手を握って目を合わせてきた。

「だいすき」

心臓の鼓動が速くなる。顔が熱くなる。声が高くなっていて正直好みだったマジでかわいい…反則じゃね…初めてだこんなこと…

そして、僕はその場でぐらついて倒れた…

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