第6話 ゲーム1回戦

王様ゲームをすることになったため、適当に紙を切って、王様と1から3までの番号を書いてひとまず準備完了。紙を引く順番は美友ちゃん、亮太、僕、芙の順番だ 。

「では、早速始めよ〜♪」

と芙がのんきに言った。嫌な予感がする…

そして、全員が引き終わった。

「まず、王様は誰だ?」

「あ、わたし。」

亮太の質問に美友ちゃんが反応した。美友ちゃんは何やらニヤニヤしていた。

(美友ちゃんこういうのが好きなのかな…それにしてもなんか、怖いな…)

「1番と3番がお互いの好きなところを言う。」

と美友ちゃんが言った。まぁ、これならまだマシだと思った。正直ほっとした。

「まず、誰が何番か言おうか…」

そう僕が提案した。

「俺は1番」

「2番〜♪」

「3番…」

亮太、芙、僕の順番に答えた。

「では、亮太くんと空くんお互いが好きなところを言って。」

美友ちゃんがそう言って、さらに芙と一緒になってキラキラした目で見ている。

いや、その目はやめて頂きたいな…なに?2人ともBL好きなのかな…とりあえず、やろう。

「じゃ、まずは俺から言わせてもらうぜ。」

「お、おう」

「いつも優しくて困っていると助けになってくれる所。」

慣れてないため照れる…顔に出ていないといいが…

「次は僕。いつも話し相手になってくれたり、大切にしてくれている所。」

「……」

「……」

僕と亮太は何も言わなかった。なぜならふたりして照れているからだ。これじゃ、本当にBLみたいじゃん…

その光景を見て、美友ちゃんと芙はニヤニヤしている。

「いいね〜♪いいもの見れた♪」

と芙が言った。

「思ったより大変だったぞ…」

「本当に思いのほかだ…」

亮太と僕はそう言って何とかテンションを戻す。そして、僕は時間を見てみんなに言った。

「時間的にあと3回はできるね。」

「じゃ、楽しんでやってこ〜♪」

ということでこのゲームはまだ続く。

そして、2回戦が始まる…

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る