第3話 出会い
「では、くじ引きで席替えをします。」
と担任の先生が言った。
「頼みます。お願いします。どうか、前だけはやめてください。」
と僕はぶつぶつと唱えていた。なんか冷たい視線を向けられたような気がしたが気にしてない。
そして、僕の番がきた。
「えーっと、11番…」
「空はどこの席だ?」
と、亮太が話しかけてきた。僕のくじをみた亮太は、
「まぁ、どんまい…俺の席空の斜め後ろだから元気だせ!」
「それが唯一の救いだ…」
「おやおや、そらの後ろの席だからよろしく♪」
と芙が話しかけてきた。
「芙も近いのか、って亮太の隣じゃん!まぁ、よろしく。」
「おぉ〜、りょーた〜よろしくね〜♪」
「こちらこそよろしくな!」
2人は早速挨拶し合っていた。
「えーっと、僕の隣は…」
そんなことを言っていたら、トントンと肩を叩かれた。振り返ると、腰まで伸びた綺麗でさらさらの白髪で、目は透き通るように綺麗な青色。すごく衝撃を受け、僕はフリーズしていた。
「空くんの隣は私、峠美友どうぞよろしく。」
なんと、声も高めで綺麗。
(なんなんだ…この子は…すごくかわいい!ってかタイプなんだが…3次元にこんな子がいたのか…!)
これが2次元にしか興味のないオタクが3次元の同級生のJKにときめいた瞬間である。
ここから恋をするはずのなかった僕の恋が幕を開けるのであった。
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