第7話地獄

男に外へと連れてこられた。次の日から男は蓮にナイフの使い方を学ばせた。蓮が失敗すると容赦なく殴られた。毎日同じ事をさせられ次第に上達してくると今度は銃を握らせて遠くに置いた小さな的を射抜くように指示を出した。初めて銃を触って撃たされたそれは的を大きく外した。今度も容赦なく殴り蹴った。蓮はそれが嫌で毎日的めがけて何発も撃ち続けた。だんだん当たるようになると、今度は的を遠くへずらし的ももっと小さな物になっていった。蓮の射撃は段々と的を外さなくなり確実に仕留めることが出来る様になった。蓮が8歳ぐらいになった時には人を殺すためのあらゆる手段を会得していた。男は蓮に殺しの方法だけでは無く高度な教育も受けさせた。コンピュータの使い方やハッキングの仕方、爆弾の作り方と解体方法などだ。そうやって一人の殺し屋を育て上げたのだった。

その男は蓮を一般人へのテロには使わず主に同じテロリストだが男に敵対する勢力を掃討する為に使った。蓮は男が命じるがままに動き、そして確実にその任務を遂行していった。蓮は10歳になった。その頃から蓮が戦闘をする時身体から淡い銀色の闘気が立ち上るようになりシリアの中で銀の悪魔が来ると全滅させられる。と言った噂が立つようになった。だけれど、実際には蓮が戦っているのを見たものがいなく銀のオーラだけを見たもの達によって広まった噂だった為、誰も10歳位の少年に全滅させられたなどと思う者はいなかった。














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