琵琶法師は語る
琵琶法師の語りが終わり、辺りは静寂に包まれる。
雨音は遠くなりそろそろ雨も上がりそうだ。
以上で私の伝聞は終わります。
おや、物足りなさそうな顔をしておいでですね。
確かにこの話は救いがありません。
しかし数ある可能性の一つにすぎないと私は思っております。
皆が幸せになれずとも想いが満たされれば、きっとそれは救いになるのかも知れません。
ですので今度は貴方が、彼らの話の別の可能性を考えていただきたいのです。
ああ、雨が上がったようですね。
それでは私はこれで失礼いたします。
またどこかで会えましたら…。
その時はまた語りましょう。
琵琶法師は立ち上がり外に出る。
髪は白髪、顔には包帯を巻き小汚い姿だ。
急いで後を追うが外にはもう琵琶法師の姿はなかった。
空は雨が上がり星が見え始めている。
もうすぐ日も落ちる。
家路を急いで小屋を去った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます