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『津村さん、スタジオの生見です。初めまして』


「はじめましてぇ」


『ゾンビはにおいと音に敏感とのことですが、そのような感覚器官が機能しているということですか?』


「それがですねぇ、分からんとですぅ。実は私も知りたかとですけど、以前に研究所を紹介してもろて見てもらったとですが、何も分からんかったとですよ」


『なるほどですねぇ、ありがとうございます』


「よろしいでしょうか?それでは津村さん、現在この霊園ではどのくらいの数のゾンビが養殖されているんでしょうか?」


「全部で13体です」


「いま目の前にいる5匹だけではないんですね」


「ええ、そうなんです」


「いま、ゾンビを13体とおっしゃいましたが、数の単位はたいになるんですね」


「いや、良くは分からんとですけど、人じゃなかとでにんは違うかなと思うとです。ばってん、ひきっち言うとも動物ではなかとで違うとかなぁと。ほうしたら、得体が知れんとやしたいが良かとかなと思うて、たいで数えとるとです」


『津村さ』


「なるほどですねぇ。確かにたいが正しそうです。スタジオの生見さん何かありますか?」


『桜井さんすみません。とても興味が湧いてしまい割り込んでしまいました。津村さん、ゾンビの食事は何を与えているんですか?一般的には生肉だと思うのですが』


「ゾンビはそうですね、血肉が好きですね。ばってん、あいつら食うた物ば消化しきらんとですよ。やっぱ死んどるもんですから、消化液が出とらんとでしょうね。しばらくしたら全部吐いてしまうか、食べた物ば腹に溜めに溜めて爆発するかのどちらかなんですよ。なもんで、何も食べさせんとです。代わりにこれ以上腐らんようにホルマリンば注射しとります」


『でも、それでは空腹で凶暴になりませんか?』


「ああ、関係なか。どっちにしても凶暴ですけん。結局なんで肉ば食うとか分からんとですよ。紹介してもろた研究所に理由ば調べてもらったとですけど、分からんらしかです。こん国の科学はどがんなっとっとでしょうね」


『ありがとうございます。桜井さんお返しします』

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