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「さあ、中に入りました。イメージとは全然違います。津村さん、建物の外見と同じように中もとてもキレイですね」
「ええ、伝染病の元になったら困るとで、気を付けとります」
「においもほぼ無いといった感じです」
「ゾンビはにおいに敏感なもんで、とにかく清潔にして、臭くならなんようにしとります」
「そうなんですねぇ。それでは早速ですが、ゾンビを見せてもらってもよろしいでしょうか?」
「はい、こちらです」
「ああ、後ろのシャッターが上がっていき……ゾ、ゾンビです。目の前にゾンビが……3匹、5匹います。まだこちらには気づいていないようです」
「そうですねぇ、こんガラスは強化プラスチックで防弾でもあるとですよ、なもんで、割れることはまず無かとで安心して良かです」
「そうなんですねぇ、良かったですぅ。もしかして気づかれましたかね……先ほどからこちらをチラチラ見ているようですが、襲ってきませんね」
「大丈夫大丈夫。ゾンビは目が悪かとですよ。そのぶんにおいと音には敏感なんですけど、こん強化プラスチックは防音でもあるとで、音は聞こえんし、空調もこっちとは別にしとるとで、においも届いとらんとですよ」
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