養ゾンビ場
草った頭
1
『さて次は特集です。夏の終わりにピッタリな話題ではないでしょうか。ゾンビ、皆さんは見たことありますか? 今、そのゾンビを養殖している施設が話題となっています。中継がつながっています。現場の桜井さんです』
「はあい、リポーターの桜井です。皆さんゾンビってご存知ですよね。映画でもちょくちょく出てくるゾンビ、人を襲ってくるし、噛まれたら噛まれた人もゾンビになってしまうから、とっても怖いですよね。本日はそんなゾンビを養殖している養ゾンビ場『霊園』に来ています」
『名前が霊園とは洒落がきいてますねぇ』
「そうなんです。驚きですよねぇ。見てください私の後ろに見える建物、牛舎のようにも見えますが、あそこでゾンビの養殖が行われているそうです」
『確かに、三角の赤い屋根で、見た目は牛の養殖というか、養豚場にも見えますね』
「そうですよねぇ。さて、この霊園、何で今話題になっているかというと、今年ゾンビの赤ちゃんが誕生したからなんです」
『えええ、ゾンビの赤ちゃんですか?それは驚きですねぇ』
「驚いちゃいますよねぇ。それでは、これからこの養ゾンビ場で、ゾンビの養殖をおこなっている津村さんにお話を伺います。津村さんお願いします」
「はいお願いします、津村です。遠かところからこんな田舎までご苦労さんです」
「津村さんは、ゾンビの養殖を始めてどのくらいになるんですか」
「そうですねぇ、かれこれ6年になりますかねぇ」
「6年ですか、思っていたより長いです」
「うっふっふ」
「ゾンビの養殖ということで、かなり汚いイメージがありましたが、外から見る限りではかなりキレイにされていますね」
「そうですねぇ、気を付けとります」
「それでは中に入って、そこで詳しくお話を伺いたいと思います」
「はい、どうぞこちらです」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます