養ゾンビ場

草った頭

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『さて次は特集です。夏の終わりにピッタリな話題ではないでしょうか。ゾンビ、皆さんは見たことありますか? 今、そのゾンビを養殖している施設が話題となっています。中継がつながっています。現場の桜井さんです』


「はあい、リポーターの桜井です。皆さんゾンビってご存知ですよね。映画でもちょくちょく出てくるゾンビ、人を襲ってくるし、噛まれたら噛まれた人もゾンビになってしまうから、とっても怖いですよね。本日はそんなゾンビを養殖している養ゾンビ場『霊園』に来ています」


『名前が霊園とは洒落がきいてますねぇ』


「そうなんです。驚きですよねぇ。見てください私の後ろに見える建物、牛舎のようにも見えますが、あそこでゾンビの養殖が行われているそうです」


『確かに、三角の赤い屋根で、見た目は牛の養殖というか、養豚場にも見えますね』


「そうですよねぇ。さて、この霊園、何で今話題になっているかというと、今年ゾンビの赤ちゃんが誕生したからなんです」


『えええ、ゾンビの赤ちゃんですか?それは驚きですねぇ』


「驚いちゃいますよねぇ。それでは、これからこの養ゾンビ場で、ゾンビの養殖をおこなっている津村さんにお話を伺います。津村さんお願いします」


「はいお願いします、津村です。遠かところからこんな田舎までご苦労さんです」


「津村さんは、ゾンビの養殖を始めてどのくらいになるんですか」


「そうですねぇ、かれこれ6年になりますかねぇ」


「6年ですか、思っていたより長いです」


「うっふっふ」


「ゾンビの養殖ということで、かなり汚いイメージがありましたが、外から見る限りではかなりキレイにされていますね」


「そうですねぇ、気を付けとります」


「それでは中に入って、そこで詳しくお話を伺いたいと思います」


「はい、どうぞこちらです」

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