第12話 亡き父の想い

自転車は乗らないと、決めていた私が父が亡くなる前に勇退退職した警察のコネで公園の管理係をしていたらしい。その時に使っていた黄色に塗装されたペダルの重すぎる自転車を乗るのではなく、買い物篭や後ろの椅子に荷物を置き、手押しで台車がわりにするという事をしていた。いつの間にかパクられて取り戻せなくなるのだが、技術畑でいたその時の私は「自己啓発の為に、行政書士の勉強でもするか?」と話をしたのを「我が子が税理士の資格をとろうとしている」と大誤報をあちこちに言いふらされた為に、父とは脳梗塞で倒れて入院しても、口をきかなかった。恥ずかしくて生きてるのに罪悪感を感じた。母を腕の中で看取った事実を教えてもらう以外は。そんな父からの形見は、これだけで良いと悔やんでいた。「後悔しない様に生きて行く」という内容が大切だと体験で学んだ。自転車は最後まで解りあえなかった亡き父と私の家族愛の形だった。そんな亡き父からの情報によると、市役所のきつねうどんが美味しいから「是非たべてみれや」だった。そのきつねうどんも社員食堂の同じメーカーの同じモノだった。一度立ち食いそば屋で食べたゆでうどんで吐いた事があるから、成人した私にとっては、ゆでうどんは鬼門だった。亡き父は※※※のランチ仲間の歯医者さんの親族である、この会社に私を苛める勢力があれば、歯医者さんに相談する様にとこの世を去った。私が企業の犠牲になって頭と心を壊して障害者になってしまった事は誰が悪いんだろう?私を破壊した取引会社だ。絶対に製造部署と取引会社のせいだ。だが、それだけでもない。営業所に勤務する交流の無い同級生が、交通事故で親を亡くした不憫な生い立ちだったのだが、私が通勤列車に乗っていた頃(随分昔や)聴覚情報が届いたらしい。しかも通勤中の読書内容がBLで暴力的な非和合なシーンだったりする。彼女は彼女が私に心を犯されたと思ったらしい。彼女の相談された上司は、間接部署が、お前らに金が稼げるかというごたくに乗っ取って私が通勤列車の中で雇われた声優の総会屋に「きしょい」と苛めに合うことになる。(だから今は単身赴任でもあるのだが)かつては電車に乗るのが怖かった。電車の接読部に座って英語の歌姫達のCDを聞きまくっていた。意味もわからず。だから今は亡き父は私を「出来る」社員扱いしたのだろう。

結局、子連れで「きしょい」を呟いていた女に「私の何がきしょいんです」とタイマンするまで、その陰湿な苛めは続いた。「いえ、なにも」といった女性に「ザマーミロだ」

だがまだある。例の部内稟議書をきらなかった治具の件だ。始末書を書いた先輩の同じ大学を卒業する仲間でつるんでいる男性の先輩が私を傷つける目的で、姉に結婚詐欺をしかけたら、あったその日の内に見せかけの和合の仲になった。と他部署にも聞こえる様な声で職場で話し出したのだ。親の顔が見たいだとか、マグロだとか、女性を辱しめる言葉をぽんぽん吐き出し姉の名誉を汚した。かつてはシスコンだった私は殺意を涙を堪えながら業務にいそしむ。隣の部署の先輩と「学歴低いんちゃうか?」と酷い事を聞かされ続けていた。だから父は私も可愛かったのだろう。負けじと私は出来ると人に話す父だった。

キズモノにされた姉が嫁いで、私が長男らしく家族を守らねばと本気で想っていた。私は「にーちゃん」並みだったのがどんどん「おっさん化」していった。


そんな経緯があったから、社長はリストラに怯える私に向かってこんな事を言ったのだと想う。

事務職畑で役立たずのクビ目前

技術職畑では平凡事務員に……

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