第10話 らんちゅう?
兎に角、今日こそ※※※※に行ってみようと想い、残業する事もなくさっさと勤務先最寄りのバス停に向かった。
このバス停は時刻表の写真を撮っているので、問題は無い。※※※※に入る前に最寄りのバス停の時刻表の写真撮る予定だ。堺東駅行きのバスは5分から10分に一度あるくらいなので、心配は無いが、反対は、お客さんの多い途中以降は本数が少ない筈だ。きゅぷきゅぷ達を見て、ソフトドリンク一杯飲むだけだから、大丈夫とぶるぅ心を勇めた。バスに揺られて堺東駅で降りる。少しもと来た方向に歩く(次回からはひとつ手前のバス停で降りよう)だからひとつ手前のバス停まで歩いて時刻表の写真を撮った。さあこれから※※※※だ。ディナータイムは初めてだったので緊張した。硝子の戸を開けると、爽やかな女性従業員の接客に相対され、2階(カウンターなら、らんちゅうに会えないから嫌だなと思っていたのでラッキー)へと案内された。1週間強しか経っていないので、らんちゅう(と私に勝手に思われている)彼らにまた会えた。エロい。命を限りまで生きようと必死の彼らはセクターだ。「はにゅう」を先頭に大活躍するフィギュアスケーター達もキレッキレのダンスで歌うアイドルも何万も没にする歌詩を声で音符にのせるミュージシャンも、同じジャンルの美しさかもしれない。命がけの美しさだから精一杯生きてる姿を目の当たりにして、自分もこうあらねばと反省した後は、きゅぷきゅぷうごうごしている金魚達のリズムを楽しんだ。今日はまだ夏なのでソフトドリンクを一杯頼んだ後、手持ちぶさたになったので、ドリンクを再度注文した。カシスが気になったのだが、ノンアルコールを意識してる為に、黒すぐり達は諦められた。そんなドリンクを2杯飲んでこぶの無いオランダ獅子頭が描かれたトイレに入る時に「あっ。すみません」と若い男性に男性用トイレに入るものと勘違いされ謝られた。爽やかだな。と、第一印象。女子用のトイレに入って用を足す。手洗い場が黒のボールに縞が3本はいったみたいな陶器で出来ていて、おしゃれだなぁと思った。トイレを出て、またきゅぷきゅぷうごうご達を視姦する。モグラ「あやか」を想う俳優「りょう」は、こんな満ち足りた気持ちかもしれないと勝手に妄想していたら、顔がにんまりとにやけてしまった。「可愛いですよね」と誰かに声をかけられた。誰?って考えていると、先程トイレですれちがった彼だった。返事が出来ずにいると「お一人ですか?」と声がかけられた。よくよく見てみると、背が高く足が長い、細身の青年だった。雨宮和彦の様な髪型をしているので、観察中も前髪を掻き分けていた。顔も良く見える髪型だなと思った。「金魚達に会いに来ただけだから」一人ですと返事した。「ぼくもなんです。一緒に飲みません?」と彼が誘うので「金魚はお好きですか?」と尋ねた。変な顔をしていたら「此処に来てから」好きになりました。と答えてくれた。「らんちゅうに限っては」私もなんですと話すと。意見があったお祝いに「連絡先を交換しません?」と言われ、ひゃーっとなってしまった。私はロシアンルーレットの確率で「またお会いしましょう」と提案した。私が※※※※の今は食べれない、ランチの繊細な味つけの上手さをうたっていると、彼は約束もせずに会えたら「運命」ですかねと、ほんのりと色づく。困ったので「文鳥はご存じですか?好きですか?」と聴いてみた。それは勉強不足ですが「名古屋」の友達がいまして、確か「弥富」かな?畜産業に就いた筈です。僕は彼から教えてもらえます。「だから話をしません?」と、らんちゅうが御縁で話をする相手が見つかった。
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