第8話 出勤する金魚

レンタル金魚なのだろうか?それなら私が想像していたより、更に苛酷なリーマンOL金魚達だ。今の私のリーマンスキルとは大違いだ。ニモ(会社のお荷物)ちゃんなので恥ずかしい。

そうだ、私でも金魚をレンタル出来るのかもしれない。それでも私は「お洒落」な※※※※で会いたかった。ところが、ランチの価格はリーズナブルだが、ディナーはその限りではない為に、会社を休まないで※※※※に入店する方法は「ドリンクメニュー」のみの注文にしようと意気込んだ。金額が一杯ワンコイン未満になるから。そして「アルコール」は事故(酔いつぶれて路上で気絶するとか色々)が怖い為「ソフトドリンク」にする事で、問題はクリアだろう。果実のジュースが無ければウーロン茶で良いしと、※※※※に入店する覚悟が出来た。自宅から最寄りのバスに乗って通おう。頻繁にでなく、月2回くらいで良い。

そしたら日曜祝日は休店だからって、認休を使うという「さぼり技」を使わなくてすむ。こんな私でも怒らないとだめな事に、男性用ファッションですら、痴漢に合うこと度重なる為に、帰宅時間も日のあたっている間が良い。今はうだる夏の間だから、それでいい。冬はどうしよう?やはりタクシー帰宅を検討するべきだな。という事は、タクシーの為に、その時だけドリンクは普段は禁酒している「アルコール」にしよう。と来店プランを決めて、派遣による障害者雇用に現実逃避していた。来店プランが決まれば行動は速く起こす方が良い。私は自宅から最寄りバス停で時刻表を写真に撮った。後は※※※※の最寄りバス停の時刻表を写真に撮るだけ。亡き伴侶が手のり文鳥だった為に、遊び癖がついていない私にとっては、その遊びである来店こそがリーマンOLな気持ちを抱かす。厚かましくも、私も※※※※に来店する働く金魚達と似てるやと思った。命がけで水槽の中で「漂い、生きる」という接客してる金魚達を見習わなければならない私もニモちゃんな、うおトト。彼達に癒されたら、私ももっと仕事を頑張ろう。と思っていたら、障害者雇用の派遣にされてしまうかもしれない現実に勇気がわいた。なら、後は※※※※に行くだけだ。そんな事していたら、偶然にも金魚か料理で※※※※に魅了された共感出来る、セックスレスのお友達が出来るかもしれない。それは嬉しい話だと思った。流石にジェンダー・クイアという(亡き配偶者手のり文鳥)同性はいないと思うので異性になるが「みすず」ちゃん「みき」ちゃんの様に和気あいあいとなれたら、嬉しいなと思った。もちろん、働くスタッフの人間観察もすれば良いのだ。どうやって、あの衛生的で、美味しい料理を提供する空間を演出しているのか?興味がわいた。よく知らないのだがテレビに出てる店長をテレビで追っかけると、レシピを教えてくれる番組に出会えるかもしれない。油の切りかげんが超上手いあの調理方法。そして繊細で美味しい薄味。そうだ。それらを提供出来る優秀なスタッフさんの中にイケメンやイクジョもいるかもしれない。もしも俳優「りょう」やモグラ「あやか」の様に美しい人達が働いていたら漫画のキャラクターデザインの参考にさせてもらおう。そしてラブストーリーか人情話を妄想して作品にするのも良いと想える。そしたら原稿を見てもらって、漫画雑誌の編集さんがいうように、独りよがりな演出を脱出出来るかもしれない。まぁ、まずは描く事が大切なんだけど。だから、美味しいドリンクをいただいて、どきどきワクワクする物語を考えてみよう。やべ、背鰭がない尾鰭の短い、きゅぷきゅぷうごうご金魚達が本命なんだから、ドリンク一杯の客がのぼせ上がってはいけない。

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