狂気も正気も酸いも甘いも。

 ウーパールーパーをね、無性に飼いたいんだ。

 (・-・)←この顔がさ、可愛いよね。

 でさ、たぶん、たまに、いじめたくなったりするんだよ。

 痛めつけたくなったりするんだよ。

 でもしない。

 ぐちゃっと力を込めようとした指で、きっとやらかく頭を撫でるんだよ。

 そういうさ、悪趣味な生殺与奪の狭間を、愉しんでみたいのだ。

 明かりを消して、水槽の前で頬杖ついて、にやにや眺めて過ごすのだ。

 きっと、痛いくらいに幸せだろうなあ。いやそれは、幸せに似た痛みなのかもしれない。


 痛みと幸せは、私にとって似ている。

 不幸の極致は幸福である。

 それを見出してしまうことが、狂うってことなんじゃないかなあ。


 要はつまり結局私は、狂い切れていないだけである。

 狂い切れていないということは、正気があるということなので、痛いのである。

 世界はまともに生きるには痛すぎる。

 かと言って、あっちがわにもっかい行く気もないし。

 痛いくらいの幸せと、幸せに似た痛みのなかで、ぐっちゃぐちゃになって生きていくしかないのかなあと思いつつ。

 まあ、悪くないけどね。

 でもさ、やっぱり、沁みるよねえ。


 きょうも言われた。

 私は純粋でいい子だけど、無害ではいられない、らしい。

 なにがそんなに、鋭いのかねえ。

 なるべくさ、極力まともにしているつもりなのだけど。


 社会性を社交性を、強く激しく否定してきた私。

 はたしてこれから、どのようになっていくのだか。


 やはり私は狭間にいなければいけない。

 そこには狂気の穴も正気の穴もぽんぽんと空いているから落ちないように飛ばないように気をつけなければいけない。

 私は狭間にいなければならない。



 きょう(5日)から四日間、海外に行ってまいります。

 おみやげとか、おみやげ話とか、いろいろ待っててくださいね。



(BGM:Dark Side Of The Moon/Pink Floyd)

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