第96話 魔法高田馬場

「高田馬場ー! キターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」

「望と希! 二人合わせて希望です!」

 望と希は、いつも明るく元気に笑顔で前向きである。

「第5回コンテスト概要がきた。求める小説に具体的な例え話はない。」

「いつになったらヒット作が初めて出て盛り上がるんだろう?」

 JRSのドリームとホープもおしゃべりが大好きである。

「お久しぶりです! 魔法高田馬場駅の駅娘です!」

「元気だった? 駅娘。」

 駅娘は仕事熱心である。

「スマホなんてクソッくらいだー!」

「からの自分がスマホを持つと、スマホが暇つぶしに最適に気づく。」

「今の若い世代は、SNS、スマホでゲーム、それだけで一日が終わる。勉強も友達と遊ぶ時間もない。」

「スマホの顔も知らない友達? 一人で倒れていても助けてくれない友達。」

「スマホはスマホ。現実は現実。最近は、その境が分からない人が増えたのだろう。」

「正社員10パーセント、非正規、アルバイト、無職が90パーセント。まあ、多くの人間がスマホだけを使って、一日が終わるのだろう。」

「親が金持ち、不動産を持っている、株式を持っている。そんな人間は3,4パーセントしかいないだろう。」

「もちろん海外旅行に行ける人間も10パーセントもいない。」

「日本にもくるのだろうか? 海外のようにお金持ちにデモやテロを仕掛ける日が。」

「その時、空想のスマホの友達ではなく、現実の世界で愛する人がいるのだろうか?」

「「ワクワク! ドキドキ!」今回の第5回コンテストの求める小説に多かった。ほとんど、そればかりで具体的なモノは印すことはできなかった。」

「例えば、アイドルの魔法嵐のファンで東京ドームのコンサートに田舎から行く。大好きなアイドルに会えることにドキドキ・ワクワクする。」

「そして、東京ドームで実際にテレビや雑誌ではなく、本物の魔法嵐を見る。」

「「ガーン!?」身長が低いと初めて気づくのだ。」

「あとワクワク・ドキドキするのは、夢や期待。」

「果たして今の日本の若い子に夢や希望はあるのだろうか?」

「勉強しても就職先はなく、学力よりも日本の就職はコネが優先される。」

「また今の学生が就職する頃には、上司はベトナムやネパールの外国人ばかりになるだろう。」

 そうか! 現実の生活が暗いから、非日常空間にワクワク・ドキドキを求めるのか。空想することの自由は憲法が保障している。

「さまよえる高田馬場人レベル2を倒したぞ!」

 望たちは駅クエストを突破した。

「さあ! 魔法電車に乗ろう! 冒険の始まりだ!」

 望たちは魔法電車に乗り次の駅を目指すのだった。

 つづく。

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