第69話 牧志

「牧志ー! キター!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

「朽ち果てろ! この絶望!」

 望と希は、いつも元気いっぱい。

「望は、魔法使いで、希は、一般人。定番に盛り上がるやつだな。」

「恋愛ラブコメ路線だったんですね。まあ、少女漫画チック。」

 JRSの目覚ましとホープも、いつも元気である。

「いらっしゃいませ! 牧志へ!」

「よろしく! 駅娘!」

 新・牧志駅の駅娘も元気に望たちを出迎える。

「ところで、こんな展開でも駅娘は必要なのか?」

「ご当地、路線の地域活性化に協力します。利用料を払っていると思ってもらえると幸いです。」

「ありがたい。そんな所まで気にして下さっているなんて。」

「こちらこそ。ありがとうございます。」

 ダンジョンや物語の進行、さらに各話のタイトルまで駅、駅名、路線、鉄道は役に立ってくれています。おかげで楽させてもらっています。感謝。

「男は魔法学校。女は女子高。」

「学校を分けていいのか?」

「いや! 一緒の学校にするべきだ!」

「整理しよう。」

「次元を変えればいいのだ。」

「二人は、普通に渋谷のスクランブルスクエア高校(そんな高校は無いので、新・をつける必要もない)の生徒。どこかの階と階の間に、夢の国? 魔法の国? 神の国? の異次元空間を作ってしまおう。」

「そこに望は入れてしまって、魔法使いに目覚める。」

「例えると、新・池袋サンシャイン60のVRゲームゾーンみたいなものですな。それを異世界と捉える。」

「こんだけ考えて、いつも10万字達成したら、次の新しい設定を考えていたんだから、実にもったいない。これ一本で考えていくか。」

「ビルから、展望台から飛び降り自殺? 足を滑らせた? 突風に煽られた? なんか昔も使ったことのある定番のネタだな。」

「新・ハリーポッターなら、13番ホーム4分の3ホームとかいう方法か。いじめが主流の日本とは、物語の構成の仕方が違うのだろう。日本のいじめって、世界に向けて恥ずかしい。」

「でも世界は、生きるためなら殴る、刺す、殺す、奪い取る、体売る。日本のいじめとは次元が違う。」

「日本は豊か故のいじめ。外国は貧しさ故の殺意。どっちも夢も希望もない。」

「だから架空の物語には、夢と希望が求められる。」

「外国の設定を、そのまま魔法の国に当てはめればいい。全世界的にトレンドの難民もいるだろうし。」

 夢の魔法の国にも、いじめや弱者がいるだろう。悲しいね。

「さまよえる牧志人レベル9を倒したぞ! 突破だ!」

 望たちは駅クエストをクリアした。

「電車に乗ろう! 今日の冒険の始まりだ!」

 望たちは、モノレールに乗って、次の駅を目指す。

 つづく。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る