第49話 1つ1つをつなげて楽をする

「やって来ました! 横浜!」

「青い海! 白い雲! 新・そごうに、新・高島屋! あとは神奈川ヤンキー!」

「あとは新・崎陽軒のシウマイよね。」

「食いしん坊。」

 横浜は地名なので、恐らく名称の使用は自由。しかし、横浜駅となるとダメなのかな? ということで、新・横浜駅になる。ちなみに新幹線の新横浜駅というのがある。その場合は新・新横浜駅になる。

「いらっしゃいませ! 横浜へ!」

「よろしく! 駅娘!」

 いつものようにご当地の駅娘が望たちを出迎えてくれる。

「よし! 作戦会議だ!」

「おお!」

 望たちは作戦会議を開くことにした。 

「あれ? 先に進まないんですか?」

「もう敵の名前と、クエストのダンジョンの駅名は完成した。後は我々に足らないお約束事項を決めていくだけだ。」

 お約束の展開を決めると書き手は楽、読み手は安心して見れる。

「ということで、今回の装備は、横浜シリーズの装備にしましょう。」

「横浜シリーズの装備? 新・横浜ベイスターズのユニフォームですか?」

「ただの横浜の剣、横浜の鎧、横浜の盾、横浜の兜だ。これの威力を10とする。次の新高島の剣などの新高島シリーズの装備の威力が20。終着駅の元町・中華街の剣などの元町・中華街シリーズの装備の威力が100。設定はこれで完璧だ。」

「入手方法は、お金で買うか、探索して見つける。」

「落し物は交番に届けよう。」

「交番に届けていたら、物語が進まないだろうが。」

 武器、防具の装備シリーズも完成した。

「まあ、DQ、FF、G、Tも、ストーリーは毎回同じ。設定も同じ。キャラクター名と容姿を変えているだけ。日本ではストーリーよりも、容姿、キャラクターのイラストでウケと売り上げが決まっている。アニメの内容より、自分が好きな声優さんが出ているかどうかで、見るか見ない、お金を出して買うか買わないが決められている。」

「だから日本では、新システムが生み出されないないのね。」

「その通り。例えば、新・アイフォンなんかは、部品は日本製なのに、日本人が生み出せなかったので、アメリカの新・アップル製になっちゃった。」

「悲しい話ね。」

 Tなんかだと、野球の試合は早送り、どうでも良い話をして、試合結果だけで話が進むのだ。プロが、それでOKなのだから、ここもこれでいいのだ。

「さまよえる横浜人レベル1! 突破!」

 望たちは、さまよえる横浜人レベル1を倒した。

「さあ! 列車に乗ろう! 次の駅へ行こう!」

 望たちは、次の駅を目指すのだった。

 LAWS国家試験第4次。新・みなとみらい線。開始は、午前10時。現在11時。残り時間は5時間。残りは5駅。

 つつき。

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