第48話 依頼殺到
「見て! 見て! LAWS国家試験の第4次の会場になりたいと日本各地から応募が殺到してるわ。」
「地域活性化の宣伝になるから、名を売りたい団体からラブコールが鳴りやまないぜ! 私たちも秘境バス探検ツアーでもやろうか?」
望と希に宛てたラブレターが大量に送られていた。そして手紙を読む二人のJRSの目覚ましとホープ。
「私たちの路線は田舎を走っていて利益に困っています。助けてください。」
「電車もいいのですが、新幹線もやってください。」
「日本国内だけでなく、海外の路線でもやってください。」
「電車でなく、船の航路や、空の空路でもやってください。」
「乗り物だけでなく、ビルや地下でもやってください。例えば、新・六本木ヒルズ、新・東京スカイツリー、新・再開発の渋谷の地下、新・国会議事堂なんかもダンジョンにすれば面白そうですよ。」
「なんでも新・をつければ使い放題ね。」
それでいいのだ。たぶん。
「どれも頭を使って考えないといけないようなとこばかりだな。もっと短くて楽なステージがいい。」
「そうそう。もうダンジョンの構築は終わったから、もっとシステムを突き詰めていかないといけないのに。」
悩む二人に、目覚ましは言った。
「これなんかどうだ? 駅の数は少ないぞ。」
「どれどれ? 新・みなとみらい線!? おおー! たったの6駅しかないぞ!」
「例えば新・JR山手線一周30駅をやった私たちからすると余裕ね!」
「決めた! 新・みなとみらい線だ!」
望と希は、新・みなとみらいに挑戦することに決めた。
「問題は、卑怯にレベルが上がりそうなところがないというところか。」
「特に伝説の武器や神様が登場してくれそうな場所もない。」
「う~ん、困った。」
悩む望たち。
「おまえら、真面目にやれよ。」
「LAWS国家試験の試験管たちに連絡しときますね。」
望たちは、LAWS国家試験4次を受けるのだった。
「カッカッカー! 引っかかったな! 神の回し者共目! AIロボットの崇高さを教えてやる!」
LAWS国家試験の試験管たちは、高笑いが止まらなかった。
「こいつらは、総合直通乗り換えという言葉を知らないんだな。ワッハッハー!」
「新・みなとみらい線は、新・東急東横線から、新・東京メトロ副都心線。さらに新・西武鉄道と新・東武鉄道に繋がっているのだ! 地獄を見せてやるぜー!」
「あの、横浜からスタートですので、元町・中華街駅で終わりですよ。ニコッ。」
「なにー!? 折り返し運転にすればいいだろう!?」
LAWS国家試験4次は、風雲急を告げるのであった。
つづく。
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