第11話 早送り

「進んでやろうじゃないか!」

 新宿駅を電車に乗って出発した望たちは、4つ目の新大久保駅に着く。

「ようこそ! 新大久保へ!」

 新大久保の駅娘が望たちを出迎える。

「はい! 新大久保のクエストは、キムチスライムとキムチゴブリンを1匹倒してください!」

「それだけでいいの?」

「はい。毎回クエストをやっていると、一番遅いあなたたちでは本当にゴールできそうにありませんからね。だからクエストは新宿とか池袋とか大きな駅だけにして、小さな駅の新大久保、高田馬場、目白は敵を倒すだけでOKにしました。」

「さすが新大久保の駅娘! 気が利いてるぜ!」

「カムサムニダ。」

 こうして望は新大久保でキムチスライムと戦うことになった。

「必殺! 皇帝斬り!」

「ギャアアアー!? やられた!?」

 望は、キムチスライムを倒した。

「ポンっと、スタンプも押せました。」

 希は、スタンプラリー担当である。

「お気をつけていってらっしゃいませ!」

「ありがとう! 新大久保の駅娘!」

 電車に乗って、新大久保を後にした。


「いらっしゃいませ! 高田馬場へ!」

「よろしく! 高田馬場の駅娘!」

 望たちは、高田馬場の駅に着いた。高田馬場の駅娘たちが望たちを迎える。

「高田馬場のクエストは、マンガスライムとマンガゴブリンを1匹倒してください。」

「よし! いくぞ! マンガゴブリン」

 望は、マンガゴブリンと戦うことにした。

「くらえ! 必殺! エンペラー斬り!」

「ギャアアアー!?」

 望は、マンガゴブリンを倒した。

「ポンっと、スタンプもゲットよ!」

 希は、5個目のスタンプを手に入れた。

「お気をつけて! 頑張ってください!」

「ありがとう! 高田馬場の駅娘!」

 望たちは、電車に乗って、高田馬場の駅を後にした。


「いらっしゃいませ! 目白へ!」

「よろしく! 目白の駅娘!」

 望たちは、目白駅に着いた。

「目白駅のクエストは、目白スライムと目白ゴブリンを1匹倒してください。」

「よし! これなら楽勝だ! 1時間で3駅は進めるぞ!」

「遅れた分を取り戻せそうね。」

 現在時刻は、17時。LAWS国家試験開始から8時間が経過。現在6駅目。

「くらえ! 目白スライム! 皇帝斬り!」

 ミス!? 目白スライムにダメージを与えられない。

「ニヤッ。」

 目白スライムは、不敵に笑う。  

「あ、言い忘れていましたが、目白スライムは、別名メタルスライムとも言われているので、ダメージを与えにくいですよ。」

「先に言ってくれ!? やってられるかー!!!」

「ギャアアアー!? 何をする!? 私を投げるな!?」

 望は、目覚ましを投げつけた。

「ギャア!?」

 目覚ましが目白スライムに命中。目白スライムを倒した。

「為せば成るってね。目白のクエスト、突破だぜ!」

 望たちは、池袋を目指す。

 つづく。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る