二人だけになったね…どうする?

「それじゃあ…皆さん。夏休みも体に気をつけてるように…」

「以上…校長先生の話でした。それでは終わりの言葉に行きます…教頭先生。」

 「はい。それでは、これで、夏休み前の集会を終わります。」


こうして、明日から蛍斗たちの夏休みが始まる…



 「はぁ~!終わった~!集会って腰痛くなるよね~」

「まあ確かにな…桃乃はこれからどうするんだ?」

「えっと…いや、特に何もすることないかな~」

「じゃあ明日から夏休みに入るんだし、どっか行くか?」

 「どっかって?」

 「そうだな…初葉とか怜先輩とかも誘っていけそうな場所…」

「((あ…やっぱり…初ちゃんたちも誘うんだ…二人が良かったな…))」

「どこかいいとこない…?」

 「そうだな~」


こんな会話をしていると、初葉がやってきた


 「蛍斗君、桃乃ちゃん、集会お疲れ様ー」

「おう…初葉もお疲れさま」

「おっつかれ~!」

 「なに話してたの…?」

「いや、明日から夏休みじゃん…?んで、これから遊ばないか?って話してたんだよ」

「桃乃ちゃんと二人で…?」

 「ん…?いや、初葉とかも誘おうとしてたんだよ」

「ああ…蛍斗君ごめん…今日は私、無理だ…」

「え…?そうなの…?」

 「うん…家の用事があってね…」

「なりほどな…家の用事なら仕方ないね、」

「ごめんね?」

 「まあ…また明日会えるからね」

「うんそうだね!」

「そうか…初ちゃんは無理なのか…」

「うんごめんね…」

 「いや、全然大丈夫だよ!」

 「じゃあ、どこ行くか…?」

「そうだね…?」

「あ、じゃあ、私はそろそろ帰るね…?」

「おう…わかった、じゃあまた明日な」

「初ちゃんまた明日ね~!」

「うん、じゃあ二人ともまた明日ね」


初葉が帰ったあと、すぐに彩乃先生が来た


 「そうだ、プールとかどう?今日暑いじゃん?」

「プールかぁ…プールはなぁ……」

 「あれ?蛍斗君たちまだ帰ってなかったの?」

「あ、彩乃先生、このあと遊ぶんですけどどう?」

「ごめんね…このあと職員会議あるのよ…ほんとごめんね…」

 「あ、そうなのか…まあわかった」

「ありがとね~そろそろ会議行くね?早く帰りなよ~?」

 「お…おう。」

「彩乃先生も来れないのか…((じゃあ怜先輩と三人なのかな…?))」

 「そうか…じゃあ怜先輩とどこに行くか考えるか…」

「あ…うん…そうだね」

「どこに居るんだろう…」

 「うーん…どこだろう…」


そこにちょうど怜先輩が来た


「あれ?けいくん、まだ学校に居たのか…もうとっくに帰ったと思ってた…」

「おぉ…いいところに怜先輩登場だな…」

「そうだね~!」

 「いいところ?どうしたんじゃ…?」

「これからね、俺たち二人で遊ぶんだけど、怜先輩もどうかなって…どう?」

「……っ⁉((ふっ二人⁉じゃと…まずい…行かなければ…だが、行けない…))」

 「怜?どうしたの?」

「あっ…いや…なんでもない…今日は遠慮しておく…」

「え?怜先輩なにかあるの…?」

 「それがな…部活の集まりがあるのじゃ…」

「なるほど…」

「夏休みの練習をなしにするのじゃ」

「え…?なしにするの?」

 「そうとも…夏休みはけいくんといっぱい遊ぶからな…」

「な…なるほど…?」

「それではまた明日な!」

 「じゃあまた明日…」

「また…ね…」

 ん…?これ…今日遊ぶの二人だけ…?マジですか…。


 「えっと…蛍斗…じゃあ、二人だけ…?」

「だな…みんな無理だって知ってたし…」

「そ…そうだね…((え⁉意外な展開!今日は二人だけ⁉ど…どうしよう、緊張する…))」

「じゃ…じゃあ、どこ行くか?」

 「そうだね…((ここはチャンス!二人だからもっと二人きりになれる場所!))」

「うん…?」

 「カラオケなんかどう!?((どうだ!カラオケだ!ここなら二人きりになれる!))」

「ああ…カラオケな…いいね、行くか…」

「ほんとに!?((よっしゃ~!)

 「え…?お、おう?」

「じゃあ決定ね!今すぐ行こ!!」

「おう」


 蛍斗と桃乃が校門を出たときに供子が待っていた


「けいとお兄ちゃん!おつかれさま!」

「…っ⁉ え?供子っ⁉ なんでいるの?学校は?」

「今日は集会だけだったの!」

 「((まずい…ともちゃんもカラオケ来たら二人の時間が無くなる…))」

「なるほどな…だから早いのか」

「うん!で!今日は二人だけなの?」

「そうだな…みんなは用事があるみたいで帰ったり帰らなかったりしてるよ」

「へぇ!けいとお兄ちゃんはこのあと用事あるの?」

 「((ここだ!ここで用事があるって蛍斗に言わせれば!二人でカラオケに行ける!))」

「いや、これから…ももn」

 「ちょっと‼ ともちゃん!あれなに!?UFO!?」

 「…っ⁉ UFO!?どこ!?」

「え…?UFO…?どこだ…?」

「ちょっと…蛍斗っ‼ ともちゃんに今日は予定があるって言ってくれない?」

「え…?なんで?」

 「ねぇ!UFOどこ!!」

 「ほら!あれそうじゃない?」

 「どこどこ!?」

「いいから!言って!お願い!」

「まあ…わかったけど…用事あるのは間違いじゃないしな…」

 「ごめん…ともちゃん…見間違いだったみたい…」

 「な~んだ…。で!用事あるの?」

「まああるよ?」

「そうなんだ…今日遊ぼうと思ったのにな~じゃあまた今度遊ぼ!」

 「まあ、また明日も会えるからな…」

「そうだね!」

「((ごめんね!ともちゃん!今度、いっぱい遊んであげるね?))」

 「じゃあ、俺はここ曲がるからまた明日な…」

 「うん!また明日ね!!気を付けてね!」

「うちも今日はここで曲がるわ~」

「そうなの?」

「う…うん…」

 「わかった!じゃあまた明日ね!」

「またね!」

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