先生の想い
「綾小路先生もういるのかな…?」
「いるんじゃない?」
「どうじゃろな…会議があるかもしれんぞ?」
「まあ、確かに」
「まあ行くだけ行ってみるか…」
「居なかったら待ってればいいしね」
「そうだね」
「じゃあ行くか…」
そうして蛍斗たちは彩乃先生の車へと向かった
「彩乃先生―?いますか…?」
「いるよー入ってー」
彩乃先生が車のドアを開けた
「俺は助手席の方がいいよね?」
「そうだね、じゃあ蛍斗君は助手席で」
「あーい」
「んで、綾小路先生…昼休みの続きなんじゃが…話してもらおうか…?」
「わかった。」
どんなことを言うんだろう…。
「私ね…昼休みに蛍斗君に助けてもらった時、普段は大人しそうな子なのにああいうときは男を見せてくれるんだなって…」
「え…綾小路先生…?それだけなんですか…?」
「まあ、そうかな?いわゆる、ギャップ萌えしたって訳!!」
「そ…そうだったのか…」
「みんなはどうして蛍斗君を好きになったの…?」
「え………………?」
「ほら、私も言ったんだから!」
「私は…命を助けてもらってから好きになった…かな…?」
「うちは…ほら、なんか、蛍斗の優しいところに惚れたんだよっ!」
「わしは…わしの事を…女扱いしてくれた…からじゃな」
「うんうん、みんなそれぞれのエピソードがあっていいね!」
「でも綾小路先生?生徒に恋をするなんてダメじゃないですか…?」
「まあ…そうじゃな…」
「私は、教育委員会からなにを言われたって…この想いは変えない!だって好きだもん!」
「蛍斗?あんたはどう思うのよ…?うちは蛍斗がいいって言うならそれでいいけど…」
「まあ…俺は…そんなには構わないけど…桃乃以外はいいの…?」
「私は、蛍斗君がいいならそれでいいよ…?」
「わしもけいくんがいいなら構わん…その代わり、もっとわしに構ってくれ」
「お…おう。わかった…」
「みんなありがとう!」
「じゃあ、供子も多分校門で待ってるだろうし…俺たちは帰るか…」
「そうじゃな、」
「うん」
「かえろー!」
「じゃあ家まで送るよ」
「え…?でもみんなの家まで…?」
「うん!そう!」
「でも供子もいるよ…?」
「供子ちゃんも乗せてくよ!」
「それなら乗せっててもらおうよ~」
「わしも賛成じゃ…」
「わかった、じゃあ彩乃先生よろしく」
「おっけぇー!」
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