いつものメンバー+先生

 「車、ここに止めようか ここから歩く?」

「うん、そうだね。ここからは歩こう」

「澪月君、最初はどこ行くの?」

「うーん、どうしようかなー、彩乃先生って甘いもの好き?」

「好きだけど?どうして?」

 「じゃあ!最初はケーキバイキングに行こう!」


ケーキバイキングに歩いて向かっているうちに蛍斗と彩乃はこんな会話をしていた


「でも、この時間帯は学生さんが多いから混んでるんじゃない?」

「あーっと、それは問題ない!」

「混んでたら、並ぶって事?」

「いやー、並ばない。あそこのケーキバイキングに通えば通う程待ち時間なしで

 入れる、チケットみたいな、カード?みたいな…ものもらえるからそれで入る!」

 「じゃあ、澪月君は結構 行ってるって事?」

「うん、自分から行ってるというより…付き合わされてるっていうか…」

「((ケーキバイキングって事は…女の子⁉…まあこの年頃の子は恋人がいて、当たり前

   だよね……。でも。聞いてみようかな…))」

 「彩乃先生??」

「ねえ。その付き合わしてる子って。…恋人?か、何か?」


いや!急になにその難しい質問!!なんて答えよう…自称許嫁もいるし、未来の旦那って

言ってる人もいるし…。お嫁になりたい子もいるし。これはあれしかないな。


 「えっと…友達以上恋人未満?ってやつですかね…」

「…!?そ、そうなんだ…じゃあいつもは二人だけで来てるの…?」

「いや、俺を合わせて、5人…かな?」

「ご、5人…!?((学校での澪月君は友達がいないイメージだけど…ダブルデートみた

          いなのが出来るっていうのか?))」

「うん。彩乃先生?どうかしたの?」

「あの、澪月君…?傷つかないんだったら聞いてくれる?」

 「うん、傷つかないよ?」

「澪月君って学校では友達と遊んでいるイメージないんだけど…5人と遊んでるって事は

 同じ学校ではない?とか、」

「え?ケーキバイキングに一緒に行ってる友達?」

「うん、5人ってことは、男の子2人女の子3人またはその反対とかでしょ?」

 「…え?違うよ…?」

「え?違うの!?」

「うん、全部違うよ。まず俺、学校で友達いないイメージだけど、結構遊んでるよ…うん

 最近友達が増えて来たんだ。まあ男子の友達はいまだに、皆無だけど…。」

 「((・・・男子の友達は皆無…?と言う事は…))」

「んで、ケーキバイキングに行ってる友達っていうのは、全員同じ学校の女子だよ?」

「ええええええええ!!!!!((ぜ、全員…友達以上恋人未満…って、事でしょ…))

「どうしたんですか!?」

俺…そんなに友達いないと。思われてたんだ…傷ついたわ

「い、いや。何でもないんだよ…?ほらそろそろつくよ?((澪月君って女たらし…だっ

                            たの…これから学校で少し

                            ずつ観察してみよう))」

「そうだね!」



こんな会話をしながら、ケーキバイキングにつき。お腹いっぱい食べてケーキバイキングを

後に車へ戻った



 「もう6時だよ?どうする?あれなら家まで送るけど…」

「じゃあ、今日は帰ろうかな~」

「わかった澪月君!今日はありがとね!」


車で蛍斗の家へ向かっている時も会話は絶えなかった


「へぇ!澪月君もあの映画好きなんだ!じゃあ今度一緒に見ようよ!」

「うん!いいよ!あとさ…」

「うん?どうしたの?」

「俺はさ?綾小路先生の事を彩乃先生って言ってるでしょ?」

「うん」

「だから、彩乃先生も俺を呼ぶときは苗字じゃなく、名前でよんで?」

「っえ?澪月君じゃなくて。蛍斗君って?」

「うん!そう!」

 「わ、わかった」

「うん」

「蛍斗君の家たしか、ここらへんだよね?」

「えっと、そこの角を左!」

「ここね?」

「そうそう!」


そうして蛍斗の家に着いた


 「じゃあまた明日学校で」

「あ、彩乃先生!」

「ん?どうしたの?」

「俺、学校では彩乃先生の事、普通に綾小路先生って呼ぶんで、彩乃先生のは俺の事蛍斗じ

 ゃ、なくて、澪月って呼んで下さい」

 「わかったそうするようにするよ…あと」

「うん」

「学校でも蛍斗君に話しかけてもいいのかな?」

 「全然いい!むしろ大歓迎だよ!!」

「ほんとに⁉よかったぁ…」

「じゃあそういうことでまた明日」

「じゃあ、またね」


そう言って彩乃先生は車で帰っていった


 そして次の日になり、いつものメンバーで学校へ向かう


 はずだった・・・


 「さあ!蛍斗いそごー!」

「蛍斗君!!今日はね凄いもの作ったよ!昼休みに食べさせてあげるね!」

「おう!」

「けいとお兄ちゃん!今日ね!プール開きなんだ!!」

「お?いいなー!供子は泳げるのかー?」

「泳げるよ!!」

「じゃあ、夏休みは一緒に泳ごうな!!」

「うん!!!」

「けいくん、わしの体操着知らんか…?」

「ええ?知らないけど、家に忘れたの?」

「それが覚えてないのじゃ…。家に忘れたのか…学校にあるのか。」

「じゃあ、後で一緒に探すか…?」

「おお!それはありがたい!」

「よし!じゃあ学校行くか」


俺たちはいつものように5人で学校に行こうとしたその時だった。

後ろから来た車が俺たちの真横でピタッっと止まった。


 「蛍斗君おはよー」

「…っえ⁉。彩乃先生!?」

「え?綾小路先生!?どうしたんですか!?」

「綾小路先生って蛍斗君の担任…だよね…?」

「ほう?2年の教師か…?なかなかいい顔立ちをしてる…」

「けいとお兄ちゃん!この人誰ぇ?」

 「え、ああ、俺のクラスの先生だよ?」

「へえ~」

 「蛍斗君学校まで送るよー乗って?」

「…え?でも、みんなもいるし…」

「ああ、みんなも乗って?昨日、後ろ片付けといたから、乗れるはずだよ((蛍斗君が言ってた友達ってこの4人か…一人は小学生だが…他は高校生だな…しかも

  みんな、美少女揃い…。まじか…))」

「蛍斗君…?どうする?」

「蛍斗―!せっかくだから乗せてもらおうよ!」

「お、俺は、いいけど…怜先輩と供子は…」

「わしはけいくんが乗るなら構わんぞ?」

「ともこも!乗りたーい!」

「じゃあ、乗るか…」


 車の中で、彩乃先生にみんなが質問を問いかけていた


 「あの、綾小路先生…?綾小路先生はなんで、蛍斗君を見つけたときに車に乗せようとしたんですか?流石に不自然すぎます。他にも、登校してる生徒はたくさんいるのに、なんで蛍斗君なんですか?何かあるんですか?」

「え?ああ、まあ、実はね、昨日、蛍斗君と仲良くなってね…?それで、朝送ってあげよう

としたのよ…」

「なんじゃと…けいくんと綾小路先生が仲良く…?」

「蛍斗?どういうこと?昨日何かあったの?そういえば、昨日、先生に呼び出されたって…

 もしかして、その先生って。綾小路先生…だったの…?」

「あ、うん。そうだよ?」

「そうだったのかぁ…」

「で、昨日、何があったんですか?綾小路先生!蛍斗君!」

 「えっと…彩乃先生?言ってもいいんですかね…?これ、言ったら。いろいろとまずい気

  が…。」

「私は全然いいよ。蛍斗君がこの子たちを信用しているなら…。」

「信用なら任せて。100%信用してる。いや1000%」

「なら話しても大丈夫だと思う。」

 「あのね、昨日の昼休み、俺さ、家庭科室に余った食材取りに行ったでしょ?」

「あ―行ってたね」

「そうじゃな」

「いったね」

 「その時にね教頭の中村居るじゃん?」

「いるね」

「うん」

「おるな」

「その、中村が彩乃先生にセクハラしようとしていたのよ」

「え?家庭科室で?」

「そう」

「それは…最低じゃな…」

「中村先生…見損なった…」

「んで、俺が、そのセクハラを止めたんだよ。んで放課後に彩乃先生がお礼をしてくれるってことで、少し遊んだんだよ。それで仲良くなったって訳」

「なるほど…」

「蛍斗君がセクハラを止めたんだ」

「ほう?遊んだってのは、?いかがわしいことではなく普通の遊びか?」

 「当たり前じゃん!普通の遊びだよ!」

「まあそういうことで蛍斗君と仲良くなったの。これからはみんなと仲良くしていきたい

 からよろしくね!」


こうして、彩乃先生の車にみんな乗って、学校へ向かった。

供子の学校は高校の隣なので、小学校の校門でおろしてもらった

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