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「まず第一にこういう奴等を相手にする時は
人数は何人いるか?武装は何か?乗客は何人いるか?これが最低条件だ」
「テロリストの数と武装だけじゃ駄目なの?」
アリスは辺りのテロリスト達の様子を気にしつつも、ゼロに質問する。
アリスが質問した事により我に返った男達は一斉に銃口をゼロに向ける。
更に先程人質にとっていた小さな女の子の頭に銃を突きつけたまま近付いてきた。
「どんな化け物か知らねえが……動くんじゃねえぞ!
ガキを死なせたくなかったら武装解除して地面に伏せろ!」
「知るのはテロリストの数と武装だけでは駄目か?だったな、こういうケースはな……予め乗客の中に仲間を入れておく事が多いんだ。
仲間が襲撃するタイミングを教えたりいざとなれば、この馬鹿みたいに人質をとって脅す為に」
男達から銃を向けられても、人質の女の子を見せられても動じずにゼロはアリスの質問に応える。
「せ、先生……でもそんな事咄嗟に……それより女の子が」
ティアが周りの状況を見て焦りつつ口を開くも、ゼロは淡々と話しを続ける。
「注意してみれば分かる、ここから斜め後ろの家族連れに男が一人混じってる。
こんな状況なのに小さな女の子は涙を流して両親に守られる事なく動かない、何故だ?答えは決まってる」
そこまで言うとゼロは立ち上がると腰にかけたホルダーから銃を取り出すと二発の銃声が響き渡った。
「家族連れが子供を人質にとられて動くなと脅されてるからだ」
一発は目の前の女の子を人質にとっていた男の額、もう一発は斜め後ろの男の額に命中して男二人は倒れ込んだ。
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