第98話いづれとも
来世を撹拌する
ぎすぎすと
白百合の荒地に轡を列べる
潮砂漠に疼き
ハテナ箱にポトリ
鍵は生まれたのだ。
私は見落としたもの
行く日も月は雨漏りを起こし、
地表に潤いを与える
四頭分に分け名を残す
わりしたに漬け込んだ君を。
抱え込めずに
フルフルフルフル
埃まみれでも、
跳ねる手鞠は転がり続け
陽を見下げたのは真綿の平等
駆けだしてゆけば、シキ
走り去る者は 追わずいたい。
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