第93話屋根裏の劇詩

旧知の仲である猿のような男の子が

みしりみしりと やましいところ。


あと1歩 そっくり影響を受けて、強敵を破る荒れ地に

ごちゃごちゃと固く連ねて ひどく腹を立てる

胸に転げ混む きらきらした水面を 毎日拝んでいる


本降りの雨、坂道で背を押すものは腐ったような朝の陽光

無機質な空間に身を寄せ惑い戯れる逆鱗にまぶされた夕景

町が賑やかに頭を上げていく 合金で居場所を定めた水耕


飛ぶ鳥を貶め 手熱いもてなしを受けた洋灯が

現代的な恋文を不可知に認定した。

娘は、ケロリと寝坊しても なお

糸さばきは吹き溜まりを捕らえて離さない。

恋愛をものともしない流れ矢を賛美する、

角のない人柄が泥沼でギフトチェックをしている。


拘束する、常識が揚げ物を白湯に浸して 溶けることなく

熱く破裂する 稽古台の泊まり客は、仮面を被ったまま

あぶり出しの解き方を わにわをかけて ちょっと食べた。

経歴に汚点を遺して危険な場所を避ける 食人種


シワを伸ばした丁字路で考え込む。

血の気が多い思考が 行き戻りつつある人家。

ひしめく仮想冷蔵庫を ハンターといえど 負の遺産である

情熱的封印を解くことは 地方支部の小市民を現実に降す

理性を保つ妖雲を 一重まぶたに集約する


所詮嘘でしかない現実に書いて空も星も地に咲く花も

箒に股がって夢を描いた屑だ。

宇宙に身を投げた光は誰でもない海の藻屑になりたかったから、

後悔はしないと言った 航海をしている。今

縫い針を刺す旅に 足音で出来上がる ため息の道がある


時が止まればいい。盆景の蠱惑が魂動に交り合い息を点かせる

全て終わらせて 食み砕いた硝子で傷つけても やはりいるのだろう。

雨音が心象をひけらかすような おやすみ

残念ながら私が灰汁に近い上澄みのコトバを伸せていく。


花占いで殺された花は幸せになれましたが

学者の身なりを真似て私達は未来に続く為に

今を終わらせ過去と痴る夜を楔に吊るす


引責は有り得ない

火曜サスペンスが聞こえる


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