第91話襷

凡て私のヱ昊毎で自壊じかいに過ぎず

亡き主の思い出は残骸に変わらず

ありきたりな屍は今夜こそ埋まれ死ね

生まれ罪も罰も記憶の彷徨を碑に架けて

葛籠の瞼を裁いたら何もかも消えて欲しい

白いペンキをぶちまいて速やかに明りを斬る

躍りましょか心 侭に導いて縮れるだけの泣き虫

安穏な夢を追い嘔吐したことを証明する未来など

咎を盛って塩を四隅にシ 守るべきも騙るべきものが

秘される事柄の何もかもが明け透けない自戒に過ぎず

VHSで見れ拡がる余など何処にも行けずに棄てられて

幼稚な過去に腰掛けても 時にくうかくわれるか正しく傾く

何処へ誘う混濁、む。個々に在らずも宵にかまけて足掻く蟒蛇

玩具に弄ばれ慾に揉まれ引き裂いた濡れ衣を剥いでおセンチになる

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