第76話情瑠璃之知

倒れこむこともできずに、と愚痴を零す。

正直、限界だった。と自らを褒めたたえよう

何の意味もない 、積み重ねることもない。

タダの吐瀉物が惨々にも泡沫に消える


此処はもう其処の底、彼方に託し身を預ける

大事に抱いていたモノが、空虚なコトに成り下がる。


灰壁に指を這わせヱ昊を描いても 何の意味もない、

誰かの楽しみが私の苦しみに変わる

いついつまでも魂を惹く、数多の願いの星が惹く。


見晴らしは無情にも明け透けなく 空けて暮れる


息をするのは当たり前と教えられなくてもできるという

何に怯えているのだろうね。ないてしまうは自然なことで。


あなたの願いを頂いたのか

わたしの祈りが通じたのか

世に言う神様は死に絶えた


一番星は輝き堕とし、輝きだけを摺り込まれてゆく。


よくぞここまで来たのだと信じて歩みを留め、

彼方を螺旋に星界はわたししと散る。





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