第48話愚図

底は屹度 雲の上の樹海でも。


生まれた時から定められた道

縁で紡ぐ情と錠、

今を過去の影が惹き吊る未知


白の命の灯、細くも太くも金次第。


純粋な赤子はあおいそらしか知らずに。

何色にも染まる、屈折した視界

そのひの薄明を痴る、


侵されて滲む自我は

埋まれ堕ちた空に何を描くとも

抗えない定め、生まれ持った道


人として往く術と成る、枷にも傘にも有る。

祖が常識と惑うこと、

ならば新たな未知も見えよう


連なりの過去を重く思いて、阿呆烏は桎梏と。

その声を張り挙げて多に届かんとす。

無垢な者に罪は無くとも、


新たな道開けることを。

抗うことを許したもう


総じて凡てを運命と謂う。


未知導きて充ち隣り

共にある者、出逢いと定める。

天啓、抗えない者達の言い訳に過ぎず


なすがままに受け入れるべき、

全て無理だと悟るが易々。


そこが屹度 茨の元の天海でも。

狂めれば善い、棲めば都、知らぬが仏。

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