第9話 嗟乎ひとでなし、


 天上の星星を鎖で繋いでいく、

 真ん中には私とあなたの涙で作られた一等輝く贋作のイロひとで。

 うねり絡み合いなんとも気持ちの悪い見てくれを放っている。

 

 何の意味も辞さない。

 いうなれば、涙の影に埋められた星屑とでも思っていただければ。

 僥倖、朝が来れば全て夢と共に消える大海原に。

 

 今日を犯せば簡単に掴め、明日を逃せば一生棒に振る。

 白杖薄情でも魔法を描ける。

 

 空に昇れるように梯子を架け、楽に洛に歩もう。

 天地を繋ぐ虹ができ、オーロラのカーテンが風にあおられ、

 空白のベッドに歌が届けられる。

 海底のプリズムと問わ永遠に続く夢に溺れ続け、星界になぞり尽くのだろうさ。

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