あとがき

(当時の研究科担当チューター様からの個別評です。半分ほど割愛させていただきます)

 今回は作品の提出をありがとうございます。しかも手書きです。すごいです。しかも字がきれいです。きちんとした真面目な性格でいらっしゃるのではありませんか。

 感動しました。悲しいところでは悲しくなり、涙が出そうになりました。ぼくのそのときどきの気持ちがストレートに書かれていて、ストレートで飾り気がないので読む者の心を打ちます。

 小説の部類に入るのですが、とてもストレートなのであたかも散文詩のようにも思えました。必要なことだけが迸る感情とともに書かれているからです。こんなふうにピュアな心のままで書けることはなかなかありません。野口さん自身の特別な要素であり、視点であり、魅力的なところです。

 作家の遠藤周作は、人生において無駄なことは一つもないと言っています。イヤなこと、つらいこと、悲しいこと、腹のたつことは多いですが、それらは何かしらを自分に教えてくれていると思うのです。

 これからも野口さんのこのピュアな持ち味を生かして、創作していってください。作品を心から楽しみにしています。


(ぼくからの言葉です)

 文学学校を去って、いろいろ思い、悩んだ時期もありました。当時の、本科、専科、研究科の担当チューター様、ごめんなさい、ありがとうございました。ぼくはひどいことをしました。今ここに謝罪の言葉を言います。本当にごめんなさい。

 ぼくは今でもこう思います。

 ぼくはいつまでもあなた方チューター様の生徒です。乱筆乱文、失礼しました。

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十一年後の愛(連載) 野口マッハ剛(ごう) @nogutigo

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