そこにあるのは、『風と木の詩』のような、或いはヴィスコンティの映画のような、美しくも哀しい物語。 19世紀のロンドンを舞台に、耽美で優雅なモリー達の愛と葛藤の織り成す小夜曲に心惹かれます。 エドワードとロビンの悲劇はモリーゆえなのか、それとも---- 上質のサスペンスの薫りを楽しみつつ、悲劇へと堕ちていくふたりに目が離せません。