雪のような灰白の砂浜に





淡く柔く


海が灼けて


空は燃える


美しかったかつての日々も


気付けばまるで灰のよう




足を飲み込んだ陰は


気付けば喉元を覆い


雪待月に似合った風に靡く


マフラーのよう




世界が全て燃えて灰となる頃


訪れた静寂な夜に抱き締められながら


雪のような灰白の砂浜に


ただ独り眠りたい




もう、眠りたい






全て燃えて灰となれ




















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