第3話 なりたい

君は何になりたい?

僕は。

僕は……。


君は何になりたい?

俳優?

モデル?

消防士?

サラリーマン?

あ、図書館司書とかどうだい?


それにしても、世の中には色んな職業があるよね。


どの職に就くかは君の自由だ。

まあ、実際には自由じゃないけれど。


あ、まさか、俳優の○○になりたい!

○○の顔になりたい!

とか、愚(おろ)かな事を考えたりしていないよね?


勿論、君がそんなこと言うわけないよね。

そんな、虫酸が走る程愚かな事。


だって君は。

足掻いて。

努力して。

姿形が変わっても。

性格が変わっても。


君でしかない。


憧れの人になり得ない。


だって君は君でしかないから。

何故か。

だって君は君しかいないから。

だから君は君にしかなれない。



そう。

僕が僕でしかないように、君は君でしかない。

僕が君になれないように、君は誰かなれない。

だって。

この世界に僕は僕しかいない。

それと同じ。

この世界に君は君しかいない。


だから僕は。

自分自身を生きるべきだと思う。

いくら誰かになりたいと思ってもなれないのだから。


自分自身を好きに生きたらいい。


誰かに遠慮して。

誰かに配慮して。

自分を圧し殺して。

なれない誰かになりたがって。


そんな人ではなく。



自由に。

自分をさらけ出して。

自分の考えを伝えて。

自分を気に入って。



自分に自信を持って!

自信を持った君は輝いて見えるだろう。


僕はそう思うよ。


勿論、社会的にヤバイやつにそんな事は言わないよ?


でも、君は君に自信をもつべきた。


君は君。

僕は僕。


君が思っているより誰も君の事を見ていない。

君が僕の事を見ていないのと同じように。


そんなに敏感にならないで。


人生はどうなるかわからない。

でも。


恐れないで。

怖がらないで。

すべて上手くいくとは限らない。

ルーレットのようなものだけれど。

必要なものは一歩踏み出す勇気なんだ。

要するに、臆病な気持ちを少し忘れて。

はっきり言うと後込(しりご)みするだけ無駄。

なに言ってるんだって感じだよね。

いいさ。わかってくれなくても。



君の気持ちは僕にはわからない。

はっきりと君の姿さえ想像できない。

美醜もわからない。

したたかなのか、か弱いのかもわからない。

いろんな人が僕の文を見る。


それでいい。

それでいいんだ。


僕は自分勝手で、一方的に思いを伝えるだけ。

それでいい。


どう捉えるかは君の自由に。

んー。でも、悪くは捉えないで。

なぜって?

時には良く捉えた方が良いってことさ!

もし、全て良く捉えたら楽しいだろ?

応援してるよ。君の人生を。

援助することは何も出来ないけれど。

しようもない僕だけれど。

てんで駄目かも知れないけれど。

ルーレットのような人生を楽しもう。



悲観するよりも楽しんだ方が良い。


人生は一度きりだ。


君自身を思いっきり楽しもう。




昔、僕は僕が嫌いだった。

今も少し嫌いだ。

昔、僕は自信がなかった。

今もそうだ。

昔、僕は不幸だと思っていた。

今もちょっぴり、そう思うときがある。


でも、考え方を少し変えるだけで僕は幸せだと感じた。

人生が楽しいと感じた。



周りの人は周りの人。

僕は僕。


僕は僕でしかない。

僕は僕しかいない。

僕は僕にしかなれない。


君は君。


周りを気にしないで。


人生は楽しんだもん勝ちだ。


忘れないで。


君は誰よりも美しい。

そして誰よりも貪欲で醜い。


皆、そうなんだよ。

皆誰よりも美しい部分を持ち、誰よりも醜い部分があるんだよ。


それで良いじゃないか。

それがいいよ。

完璧人間なんてつまらないもの。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る