神域の夢
近くを見れば草木の多い田舎道、遠くを見ればそれは大きな都市
そんな景色の中を美しい人と歩いている
彼女もまた、大人の女性にも少女にも見える
傍にいるこの人物を愛しいと感じる、恋人だ
背ばかり高い入道雲を指差し夏の景色を見渡していた直後には、雪をかぶった山脈が現れる
かまくらを作ろうと彼女が駆け出し、私はそれを追う
山へ分け入り、雪を目指すうち
ほんのわずかにひらけた場所に出た
小さなやしろ
神仏が祀られている
木造で虫の食った木造の神体に目が行く
しまった、と思った
立ち去らねばいけない
彼女の手を引きやしろに頭を下げその場を後にする
石の階段を降る途中、彼女は小さなオレンジ色の蛇になってしまったけれど問題では無い
相変わらず愛しい恋人
背中には視線
視線
視線
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます