孤独感
「あの子は私の親友だ」と、言いきれたならどれ程よかったでしょう。
あの子と私の距離は常に一歩分離れてる。
「あの子との距離の方が近いのはなぜ?」
口に出せるはずもないけれど。
「あの子といる方が楽しそうなのはなぜ?」
間に入ることなんてできない。
「あなたにとって私は何?」
答えが怖くて心の底に封じ込める。
「私にとってあなたって、何?」
大好きなあなたをそう思ってしまう自分が嫌い。
あなたの裏垢で私の悪口を見かける度にあなたへの好きが嫌悪に変わっていくの。
今まで過ごした十年間が全部嘘だったんじゃないかって、あなたは無理して笑ってるんじゃないかって。
だって私がそうだから。
あなたは私を裏がなさそうなんて言うけれど、私だってイラつくし無理して笑うこともあるのよ。
「何も知らないくせに。」
あなたも私も知ろうとしないものね。あなたにとって私は所詮その程度で、私にとってもあなたは所詮その程度だった。ただそれだけの事。
でも、私は信じたい。私の髪を好きと言ってくれたあなたを。一緒に趣味の話をしたあなたを。十年共に過ごしたあなたを。
「私達は親友になれますか?この距離を、なくすことはできますか?」
どうか、本当の私に気付いて下さい。
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