不完全
俺は生まれつき目付きが悪く、キレやすかった
でも、周りからは“優しい子”と言われていた
俺はそれが嬉しかった
その事を心の支えにできていた
気付いたら俺は怒らなくなった
お父さんはアメリカの人だった
お母さんは日本の人だった
俺の目は黒かつた
俺の髪は金だった
生まれつきなのだ
唯一俺と親父の繋がり
もう、両親はとっくに死んでいる
村のジーさんやバーさんに育ててもらった
両親は保険に入っており、高校に行く金はあった
小学校でも中学校でも俺は友達ができなかった
金髪は不良そんなつまらない“概念”のせいで
先生にも髪色を治してこいと言われた
地毛なのに
俺は避けられるだけならまだよかった
根拠の無い噂が俺を責めた
“先生を脅してテスト満点らしい”
俺の努力を
“あいつの親DQNらしい”
俺の親を
“あいつ捕まったことあるらしい”
俺のプライドを
全てをズタズタにした
1度黒色に染めようと思った
でも、染めれなかった
俺はまだ親父の事を切り捨てれないみたいだ
俺は、責められることに慣れた
誰もが俺の意見を信じない
俺は壊れた
俺は中学を卒業して高校に入っても壊れたままだった
救いを求める事を頑なに拒んだ
誰も助けてくれないから
俺は諦めた
勉強だけは辞めなかった
親父が言っていた“努力は過程でしかないだが、その過程しだいでお前はどんなものにでもなれる”と言っていただから俺は辞めない
周りからなんと言われようと辞めないのだ
「ねぇ?」
「あ?」
誰かきやがった
俺は声のする方を見た
「
「何?」
そこには金髪の子が立っていた
「私と勝負してくれないかな?」
何言ってんだ?こいつ
「は?やだつーか誰だてめぇ?」
「そんな言い方ないだろ!」
青年が立っていた小さめの
「そんな言い方ねぇ?初対面の人には自分から挨拶しましょうって習わなかったかい?チビ」
「習わなかった!!チビじゃない!!」
チビが怒った
「そうか、お前はチビで馬鹿なんだな?小学生からやり直してこいよ」
「ムッキー!!だまれ不良!!!」
「残念ながら俺は不良じゃない」
「金髪だろうが!!!」
「あ゛?」
「な、なんだよ」
「これは地毛だ父親がアメリカの人で、俺はハーフ、だから金髪でもいいんだよ
あ?それとも何か?アメリカの人は全員不良なのか?なんとか言い返してみろよチビ」
「それはすまんかった」
「で、おたくら誰よ?」
「あ、え、はい、私は
「俺は
「そうか、分かったこれから俺に関わるなよ?」
「えーなんで?」
「俺、お前ら嫌いだわ」
――――――――――――――
作者です
続きます
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