スキキライ、得手不得手

 私は血液を見るのが苦手……というより見るだけでゾゾっと寒気やひどい場合は吐き気を催します。その為、血液検査など血を抜くものが本当に苦手ですし、浅い傷ならいいのですが、深い色をした血が流れ出る怪我をした場合は別の意味で気が遠くなります。

 そしてこの関連で昨今ドラマでは必ずと言っていいほど、医療系か警察系が存在しますよね。そこでの流血シーンなどは苦手です。でも、ホラーゲームや狩りゲーム(一応伏せますが、モ〇スターハ〇ター)等だと大丈夫なんですよね。そこらへんは微妙なところで、とにかくそういった自分にとって苦手なものがテレビで現れたら目をそらしたり別の部屋に行ったりしますね。何が言いたいかというと、血液恐怖症に近い私は自分から苦手なものを遠ざけようと生きています。自分が嫌いなもの、苦手なものは自分から遠ざけています。なぜなら自分が苦手なものを完全になくして生きていくなんて不可能ですからね。

 さて、ここらからが本題です。先に述べた通り嫌いなものを遠ざけて好きなものだけで生きていくことは不可能に近いです。それでも、できるだけ遠ざけ、そして子供の教育などによくないものは見えにくくさせるべきという意見には賛成です。これを世の中ではゾーニングといいますよね。しかし、私はこのゾーニングがあまりにも行き過ぎているように、自分が嫌いなだけ、苦手なだけなのに取り除こうとしすぎている人が少なからずいるように感じます。

 私が記憶している限りだと、凶悪犯罪が起きるとその犯罪者の家からそれに関連させるかのようなアニメ、ゲームの品を並び立ててセンセーショナルに報道するテレビも多く見えます。ですが、私はそれを見るたびにバカバカしいと思わず鼻で笑ってしまいたくなるのです。なぜなら、因果関係がどちらか、ハッキリとしていないからです。もしもそういったアニメやゲームの影響で凶悪犯罪を起こしたのであれば因はとなるでしょうが、そもそもその犯罪者の趣味嗜好がそのアニメ、ゲームに関連するようなものであるならばそもそもの因が違うのです。その過程でアニメやゲームが存在をするだけ。そしてさらに言うならばもしもアニメやゲームの影響で犯罪に走りやすくなるとすればそれは、その人物がもはや二次元三次元の区別が出来ていない危ない存在。例え完全に規制をしていたとして、排除していたとしてもいつか犯罪を起こしていたのではないでしょうか。そもそも人間は未知への欲求というものが存在します。完全にそういったものを排除してしまうと、アニメやゲームで疑似体験ができないためにそういったものへの欲求が増してしまうのでないのかとすら考えてしまいます。もちろん、これは何かしらの研究結果があるわけではない私見でしかありませんが。

 その他にも、少々アダルトチックなものや乳房を異様なほど大きくさせたものを異常なほどに駆り立てるのもどうかと思います。もちろん、性に関してインターネットなどにより低年齢化が進んでいるのも事実だと思います。なのでなんでもかんでもOKというのも問題と思いますが、今、あまりにもゾーニングと叫び遠ざけようとさせ続けるのもまた大きな問題だと思います。嫌なものを自分から身に行かない、不意に目に入ってしまうのならばすぐに目をそらす等できることはたくさんあると思います。そのあたりは慎重に議論をするべきだと私は思います。

 今一度このゾーニングなどに関する問題を考え直してみたらいいかなと思いながら今回は終わりにしたいと思います。

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