第9話意識が戻った後に...
あ...れ...
ここはどこなんだ...
僕は何をしていたんだっけ......
確か波風に呼ばれて、そこから無理矢理水を飲まされて...
そしてここは...あれ?
ここはどこなんだ、全く見覚えがない...
それより...早く行かないと...
ちょっと待って...
何か鎖みたいなので縛られてるんだけど、どうすればいいんだ...
「あれ、もう起きたんですか?
もう少し寝ていても良かったんですよ」
「波風さん、これを解いてくれないか?
これをやったのは君だよな?
僕が何かしたんだったら謝るから、とりあえずここから出してくれないか?」
「まぁいいですよ、そもそもの私は桃李様を長く監禁する気はなかったので」
「じゃあどう言う事だったんだ、と言うか何で様ってついてるの?」
「まぁそれも後で話しますが、今一番伝えたいのは
今まで私がしてきたことに関してですね
本当にごめんなさい!!」
え?
これってどういう状況なの?
あの波風が今までの事を誤ってきている?
なんで今?なんでここで?
ちょっと待って...
頭が全然追いつかない...
「では手短に事情を説明させてもらってもいいですか?」
「あ、えっと、お願いします」
そこから俺は波風に今までの事を全て説明してもらった
自分が中2くらいから宮下に目をつけられていた事と、それに付き合わされていた事や、この高校に来たのは偶然で宮下がいるとは知らなかったなど...
そしてわざわざここまで連れてきたのは宮下にバレないようにするためだと...
「すぐに信じてくださいとは言いません、ですがこの事をば頭に入れていただければいいです」
「分かった、事情はわかったよ、でも何で敬語なの?」
「その今まで酷いことをしてきて、可憐にも付き合わされていたとはいえ、こうやってしっかりと話す顔がなかったので...
せめての罪として」
「理由はわかったよ、ぼくも今までの事早くじゃあ全て水に流すとはいかない、どんな形であれ君はイジメに加担したんだ...
それは絶対許される事じゃ無い...!
でも、それでも僕はこれを聞いてまで君を憎む事は出来ないから、だから、罪滅ぼしとして僕の友達になってくれないかな...」
「えっ?」
「ほらっ、君たちのイジメのおかげで友達がいないからさ、波風が僕の友達になってくれないか?」
「...いいんですか?」
「もちろん」
_________________________________________
波風side
やった〜〜〜!!!
私の作戦が成功した!!
これで桃李様ともっともっともっともっと近づける!
桃李様には所々嘘も教えちゃったけど今まで事を許してもらえた...!
ここから可憐とは交戦する事になるけどわたしはもう桃李様が居てくれれば...
はぁ...はぁ...はぁ...
あっ、ダメ、興奮が抑えれない♡
桃李様〜〜〜♡
いじめっ子に愛される 小森 秋水 @chikohaya
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