第8話僕はとんでもないことに巻き込まれたらしい

あ..れ、ここは...どこなんだ?...


そういえば、さっき波風に変なの飲まされてから記憶がないな...


それより叫び声が頭に響く.....


誰の...声...なんだ.....




————————————————————

やっとやっとやっとやっとやっとやっとやっと桃李様を監禁することに成功したよ〜

長かった、とても長かったけどこうしていればもうずっと一緒なんだね

そう、あの時のように.....


















きっかけは中学一年の時だった

あの時はまだ可憐の事も知らず桃李様もいじめられていなかった

当時の桃李様は運動神経抜群、勉強も平均よりできる、人当たりの良い性格もあり人気者だった



そして私のいるグループは仮にも人気のあるグループではなかった、いわば発言力はあるが、周りからは嫌われている、そんな感じだった

つまり言いかえれば私が一人でいる時に話しかけてくれる人はいなかったのだ


そんな私だから歴史の授業で発表のための資料集めの時も当然誰も誘ってこなかった

当時ののグループは部活で固まっていたためクラスはバラバラだったのだ

そんな時に話しかけてくれたのが桃李様でした





「波風さんも一緒やろうよ!」と言って手を引っ張ってくれたのを今でも覚えていますよ


そしてそこから私はどんどん桃李様を好きになっていきました

そして気がつけば桃李様のファンクラブみたいなものまで出来上がっていました

このまま桃李様と仲良くなれれば或いは、とも思っていました


そう可憐がファンクラブを見つけるまでは...




可憐がファンクラブを見つけたのは一年の冬くらいに見つけ、そこからは桃李様に色目を使う女を片っ端から潰していきました


私もやられるのかな、と思っていましたが、私はこの気持ちがバレていなかったのです


そして二年で同じクラスになった時についに行動に起こしました

桃李様がいない時にカースト上位の人達を使って根回しをしていたのです


本当はいけない事だと分かってても桃李様に少しでも近づきたいと思いやってしまった私も可憐と同じ人間でした


しかし桃李様と高校に入れば可憐もさすがにいないだろうと思い、必死に調べた結果宮国高校に行くということがわかり、親を説得して私も受験しました


しかし、そこにもいたのです、可憐は...



このままではまた中学と同じ、もっと桃李様を見ていたい、感じていたい、そう思った私は隠しカメラや盗聴器を買いました



これで桃李様を感じられる




最初は見ているだけでよかった、だけどいつしか監禁したいと思い始めました



そして今日、可憐がいない間に私は彼を


監禁しました

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