第7話僕は文化祭を楽しもうとしている
星野さんと下校してから一週間が経ち、遂に文化祭当日になりました
相変わらず河野くんが僕と良く接してくれるおかげでここ一週間がとても楽しかったです
ただ、一つ心配なのが宮下達に目をつけられていないかどうかです
河野くん達と宮下達はいわゆる派閥が違うので、もし僕のせいでいざこざが起きたらと思うとゾッとしてしまいます
でもさすがにあの宮下でも他の派閥の人間にちょっかいをかけたりはしないだろう
「よっ!真堂!」
「おはよう、河野くん」
「今日楽しみだな、俺らの出し物」
「僕たちは客寄せだけどね」
「違うぞ!真堂!客寄せなりにも外から見て楽しむ事が出来るじゃないか!」
「凄い所から楽しもうとしてるね」
「あったりまえよ!俺を誰だと思ってんだよ」
僕たちは客寄せ用のビラを持ち各々歩いて配りに行く事にしました
僕達は朝のビラ配り担当で、昼からは別の人がやってくれるそうなのです
後で河野くんに一緒に回るように誘おうかなぁ〜
はぁ〜、やっと終わった〜
やっぱり2時間と言うのはとても長いなぁ〜
でもここから自由時間だから、早速河野くんを誘いに行こう!
「あっ、河野くん、今から一緒に出し物周りに行かない?」
「わり〜な、真堂、俺いま呼び出しくらってんだ、だから後でいいか?」
「いいけど、どうしたの?先生とか出し物の人とか?」
「いや、それよりもっと怖いもんだが(ボソッ)まぁとりま行ってくるわ、終わったら連絡する!」
そう言うと河野くんは走り去ってしまった...
まぁ後から一緒に回ればいいか、じゃあそれまでどうしようかな〜
「おい!」
ビックリして振り返るとそこにいたのは、この前僕の物を盗んでいた波風でした
「おい!こっち来い!お前声出したら許さないからな!」
「何してんだよ」
「いいからこっち来い!」
そう言われるまま行くとそこは体育館の裏にある倉庫みたいなところでした
なんだなんだ、今からタコ殴りにされるのか?!
もしかして、この前反抗的な態度をとったからその腹いせとか.....
「桃李さ...コホン!真堂、お前動くなよ!」
そう言うと波風は僕に水を渡してきました
「それを今すぐ飲め!」
「なんで「いいから!!」」
僕はその必死さに飲まざるおえなくなりました
「ゴクッ、これでいいか?」
ってあれなんか力抜けてきた、な...
だんだん意識が、遠のいて、行って.....
バタン!
「よしっ!これでやっと桃李様を私の物に....
今可憐も学校の外に出てるし、これでずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっと一緒に入られますね、桃李様♡」
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