第5話僕の環境は崩壊している
客寄せ係が決まってから数日経ちましたが、未だに周りは騒がしくしていて、むしろ以前より活気に溢れているようにも感じます
僕の方も順調に準備を手伝えています、クラスの輪には入れませんが.....
でも、そんな僕にも河野くんは時間があるたびに話しかけてきてくれます
本当に優しいと思いますね〜、僕が女子だったら秒で惚れてますよ
「おーい!真堂聞いてるか?」
「ごめん、ボーッとしてたみたい」
「まったく、じゃあもう一回言うぞ、客寄せ用のチラシ作ってきてくれないか?
俺はちょっと呼び出しされてるから、頼む!やってくれるか?」
「そんな事なら全然いいよ」
「悪いな...じゃあ今から行ってくるわ!」
そう言うと河野くんは教室を出て行った...
じゃあ僕もやる事やって帰ろうかなぁ
「あれ、真堂くん、今から帰るの?」
「あっ、星野さん、もう終わったから今から帰るところだよ」
「良ければ一緒に帰らない?」
「いいよ!」
星野さん、やけに僕の事気にかけてくれるなぁ〜
クラス委員長としてやってくれているとしたら感謝しかないなぁ〜
「真堂くんの家ってどっちの方向にあるの?」
「僕の住んでるアパートはこっから10分くらいで、スーパーの前にあるアパートだよ、わかるかな?」
「うん!大体どこにあるかわかったよ」
「それは良かったけどちょっと距離近くないかな?」
「そうかな?このくらいは普通だと思うけどなぁ〜」
肩と肩が触れ合うくらいの距離は果たして普通なのか?そんなの僕にはわかるわけありませんね、だって友達がいないから...
「星野さんの家まで送ろうか?」
「いや、大丈夫だよ、私これから行くところあるから」
「わかった、今日はありがとう、星野さん」
「こちらこそありがとう!」
こうして今日の僕の日常は終わっていきました
真堂くんの家は特定できたから、後は家の中に侵入してカメラをつけるだけだね!
大丈夫、これは真堂くんのためにやってるから悪いことじゃないよ
宮下さん達にイジメられないようにするために真堂くんを観察するだけだから.....
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