第4話僕の周りは騒がしくしている

僕は、昨日対抗できた事で少し自信がつきました

そう、人類にとってはミジンコみたいな一歩だが、僕にとっては像のようにデカイ一歩だ、とも言えるくらい満足していました



え、その後体操服がどうなったかって?未だにその後の行方を知りません


しかし、そんな些細な事などどうでもいいと言うように周りは喧騒に包まれていました


それもそのはず、今は文化祭の準備期間なので、クラスのカースト上位の人達が率先してやっているのです


僕達のクラスは混合喫茶と言う、いわゆるなんでも有りの喫茶店です

要はどんな格好をしてもいいみたいな...

男子も女子も自分がどんな格好をするか話しています



因みに僕は客寄せ係ですね、まぁ当然と言えば当然ですが.....



「確か真堂だよな?俺の名前わかるか?

同じ客寄せの河野隼人(かわの はやと)

だ、よろしくな」

「こちらこそよろしく、河野くん」

河野くんはいわゆるカーストの上位に入っている人で、愛されるキャラみたいな感じの人だ

外から見ても、分け隔て無く接していることや持ち前の明るさで色んな人と接しているのをよく見かけます



「ところで、どうして河野くんは客寄せなの?」

「いやなぁ、本当だったら俺も接客だったんだけど、文化祭に行けれないやつがいるから、その代わりに俺が入ったんだよ、まったく、誰も代わろうとしないからなぁ〜」

「それは災難だったね」

「まぁ真堂が案外話しかけやすい奴だったから良かった良かった、一緒に頑張ろうな」

「うん!こっちこそよろしくね」

河野くんが気さくに話しかけてきてくれてよかったなぁ〜

でも、やっぱり噂みたいなのが流れてるんだろう

はぁぁぁ〜〜〜














星野side

「ねぇ、佐藤くんが文化祭の日に行けなくなってしまったから誰か客寄せに回ってくれないかな?」

委員長の仕事は大変だ、例えば今みたいなホームルームで率先して発言しないといけない


それにこの前、宮下さんと言い合いになってからというもの、完全に宮下さんを敵に回したなぁと思っているけど、そこ自体はあんまり興味ないかなぁ〜


それよりも悲しいのは真堂くんが今居眠りしている事かな〜、話し聞いてくれないって言う寂しさは委員長を通して経験してるから...


「みんなやらないんだったら俺がやってもいいよ!」

「本当!河野くん、ありがとう!」

「えぇ〜!隼人客寄せやるの?それよりも一緒に接客しようよ〜」

「いや〜、このままじゃ終わりそうにないからなぁ、その代わり打ち上げの時呼んでくれよ?」

「当たり前だろ、お前がいないと面白くねぇーじゃん!」

河野くんには悪いけど、本当は私が入りたかったなぁ〜、そしたら真堂くんと一緒に行動できたのに...
















宮下side

隼人が桃李と一緒だったら、絶対桃李を一人にできない!

これじゃあ私の計画がめちゃくちゃになっちゃう!!








桃李桃李桃李桃李桃李桃李桃李桃李桃李桃李桃李桃李桃李桃李桃李桃李桃李桃李桃李桃李桃李桃李桃李桃李桃李桃李桃李桃李桃李桃李桃李桃李桃李桃李桃李桃李桃李桃李桃李.....


























誰にも触れさせない、話させない、近づけさせない.....

私の桃李に関わらせない....

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