第3話僕の物はよく無くなる

放課後になると僕はすぐに帰ろうとしました、というのも理由があり、それは長くこの場にいると宮下達がこっちにやってきていじめてくるからです


僕が部活動をしていた時には、僕が教室にいない間に波風一乃が僕の物を勝手に取り、隠そうとしているのを見かけました

しかし、取っているのを見てやめろよとは言えれません

それは言うと返り討ちにあうからです

それもソースは僕です


ちなみに僕はこんな性格ですが、中学校ではサッカーをやっていました




まぁ余談は置いておき、本題はいじめる奴らにも役割みたいなものが決まっていた事です

それは、宮下が統率をとるボス的な存在、そして波風が僕の物を取って隠したり、イタズラをしたりする実行係のように決まった人物が同じ事をやっているのです








そして、なぜ今この事を言っているのかと言うと、それは今現場に出くわしているからです




それは僕がアパートに帰っている途中でした

買い物を終えた後、ふと明日の課題の事を思い出し、その教科書を取りに戻っていた時でした



波風が友達と別れた後に学校に戻っていく所を見てしまったのです


僕は嫌だなぁ〜と思い、彼女の背中がギリギリ見えないくらいの距離間隔で歩いていました

彼女は予想通り教室に入りました



すると、僕の机やロッカーの中を探しては僕の物を取っているのです



わざわざ僕の事ために友達と別れてから学校に行き!あろう事か僕の物を取ろうとしている!.....もう三周回って感心してしまうくらいの徹底的役割分担だなと思ってしまいました

もうその道のプロになった方がいいかもしれないですね



しかしさすがにその光景を見て僕も頭にくる物がありました


「ねぇ、波風さん、僕の物で何をしようとしてるの?」

「別に、なんでもいいでしょ」

「いや、言い訳ないじゃないか」

「アンタなに、ケンカ売ってんの?別に今から可憐よんでもいいんだよ?それともなに、まだちょっかいかけてくんの?アンタ私のこと好きなの?」

一体何を言っているんだ、コイツは...とは心の中にしまいこみました

「勉強に好きとかそういうのはどうでもいいでしょ、そもそも人の物とるのがいけないと思うんだけど」

「チッ、しつこいな、別にもう終わったからいいや、散らかってるの片付けといて」

そういうと、波風は僕の物を散らかしたまま帰って行きました




しかし、これは勝ちと言ってもいいのでは?と思うくらい対抗できたことに対する喜びがありました
























波風side

今日はなんて素晴らしい日なんだろう!あの桃李様とお話しできて、しかも桃李様が私の事を好きかもしれないということがわかってしまった!


そうじゃないとあんな濁し方しないでしょ!絶対!



それに今日は邪魔な可憐も放課後いなかったおかげで桃李様の体操服ゲット!!




えへへ、えへっ、えへへへ





桃李様の体操服...あ、考えただけで濡れてきた






今日の夜は長くなりそうだなぁ...えへへ









  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る