第3話 選択 2

眩しい光が、あたりを照らし

ふと気が付くとそこは・・・


さっきまで車を運転してたはずだが、、、

ここどこ?


周りを見ると壮大な自然が広がっており

山山山どこを見ても木しかないやん

こんなところで何をしろって言うねん。


とりあえず、これは夢だ

ほっぺたをつねってみる

でも痛いだけ やっぱり痛いだけ


そしてお約束の形で叫んでみる

『ツインテールさんの ばっきゃろー』


そして叫び疲れた俺は


とりあえず手探りで山を探索しどれ位たったのだろうか幸いにして、すぐ川を見つかったので水には困りはしなかったが、、、

食べ物はないわ、狼には追いかけ回されるわで心底くたくたである。


もう歩きたくない。

ラーメン食べたい、チャーハン食べたい

餃子が食べたい、俺の頭の中は中華で若旦那(某中華の外食チェーン店)のBGMがエンドレスループされております。


拝啓 ツインテール噛み属性様

私は、あなたに何をしたのでしょうか?

なぜ中華で若旦那のBGMが脳内リピートしているのでしょうか?この仕打ちは、あまりには酷すぎではありませんか?もし叶うのならば哀れなしがない遭難者にお恵みを・・・




っと考えてると、、、

そこには まさかの あの人が




きっと



きっと



そんな放置プレイとか良いから



もうだいぶ待ったよ


きっと来るよね??



・・・・・


・・・・・


・・・・・






そして1日が過ぎた






案の定、来る訳もなく

何も起こる訳もなく

目の前に森のクマさんがいる


??



??



??


目の前に森のクマさんがいる


ん・・・何かおかしくない

なんで森のクマさん


いやいやいや落ち着け

幸い相手に気づかれていない

ゆっくり静かに動けば、この場から脱出できる俺は忍びだ忍者になりきれ!


ってなれる訳もなく小枝を踏んで

気づかれてしまった。


もうこうなってしまえば戦うしかない?


逃げるにもしても、この三日間ろくなものは

食べてないし不眠不休で歩き続けた。

逃げる余力はもう残っていない

さぁ腹をくくれ龍一

もうやるしかない・・・


まぁあれだな、こう言う話しには

ありがちな俺って実は強いって設定?


いきなりこんな所に召喚されて

実はここは異世界でチート能力とか持ってるんじゃないのとか・・・ありえる


糖質が足りてない俺の脳ミソは

訳のわからん、自己都合が働いている

(後日解釈)


『さぁー来い、森のクマさん!』

『俺の必殺パンチを喰らわしてやる』


先手必勝こそ好機

唸れ鉄拳

右手に力を込めて、一直線に突進

相手の顔面目掛けて俺はこう叫ぶ

『超絶滅殺奥義 龍一パンチ』

何か必殺技を言うとチートスキルが

発動するはずだ!!

さぁ吹っ飛べここで俺にあったのが

己の不幸と思え


さぁさぁさぁ

さぁさぁさぁ


バーンとかドーンとかドカーンって

起こるはずもなく、あれ感触がない??


あれっ?


俺の右手喰われてるじゃねーか


脳内アドレナリンが、だんだん下がって

いくと俺の目の前に現実世界が広がっている

マジで痛いんですけど

俺の選択間違ったの?

俺ってチートじゃなかったの?


クマさんのカウンター発動で

鋭いキバで右手は無残にズタズタ

おびただしいほどの血が辺りに広がっている


意識がもうろうとしてきた

俺って死ぬのかな、いきなりツインテール噛み属性さんが現れて訳がわからない所に

飛ばされてマジなんなん、最後にもう一回

噛み噛み聞きたかったな、、、


そして俺は最後にどうでもいい事を考えながら自身の妄想癖により意識を失った








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選択の分岐法 しましま @ryuryu1864

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