第6話
君はマトモになろうとした。
変人というのは世間で受け入れられ難い。
自分達と違う、異質であるという理由から軽率にはじかれる。
生きづらい。
君は平凡を求め、安定を欲した。
難しく堅苦しい事を考えることを放棄した。
段々と、しかし着実に君は思考が鈍くなっていった。
並の人へ退化する。
君は言った
「もういい加減現実を見たら?」と。
普通を求めるのは当たり前の事だと君は語った。
暑い口調で
暑苦しかった。
若い頃はそうやって尖ってられたけど、そうもいかなくなっていくと。
冷めた口調で
寒々しかった。
受け入れられなかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます