第5話

昔から人付き合いが得意だった。


異性同性問わず。




さざ波立てずに接することが出来る。



友人関係で困っている人が理解し難かった。




人の輪に入りたければその人の求める姿になればいい


その人たちが求める自分になればよい



それは相手が女でも男でもだ。


輪の中で異質であれば輪から外される。






誰しもが心がける、相手に合わせる。ということ。


それが上手かった。




そうやって、数十年間生きてきた。




そしてそこの住民となったあとに気づく。






なぜ、此処の人に気に入られようとしていたのか。


攻略したらおしまい。


ふっとなぜ生きてるのかが疑問になる。


そして新しい出会いを求める。




今迄の関係性はそのままに。






どんどん繋がっていく。









どんどん築かれていく。











愉しくもあり、面白くもあるが


空虚を感じる。










こんなことしか出来ない自分に。

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