第4話

それからというもの、一層変人と絡むようになった。



彼等と並べるように。

彼等と遜色ないように。

彼等と同じ目線から見れるように。

彼等と……。



変人を求めた。


変人になろうとした。

なりきろうとした。



基本なんでもした。


情報収集は怠らなかったし、

彼等から多くのことも学んだ。



知識だけは豊富に身につけた。


器用だったのも幸いして色々な仕事もやり、手に職をつけた。








結果、彼等からも変人と呼ばれようになり、


他の一般人からも、変人だなと云われるようになった。



誇らしかった。


1番断固として自分を認めなかった人が認めた瞬間。





歓喜だった。


一方、多大な喪失感を味わった。



なんとも言えない虚無感




なぜこうしたのかを自問自答する。















昔から、そうだった。

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