第5話

真奈美と大河は最後の屋台の前で待っていた。


折り返す前にコンビニへ行くことを提案する。


彼女もお茶が欲しかったのでそれには賛成だった。


屋台の飲み物は必要以上に高い。




歩いて数分のコンビニは彼女と同じ考えの人でいっぱいだった。


お茶は目ぼしいものから無くなっていて、いつもより高かった。


仕方なくカフェオレを購入する。


甘ったるい。


もう飲まないだろうなと思いバックに仕舞った。



ひとたびクーラーの効いた処に入ってしまうと外は先ほどより暑く感じられた。


むわっと纏わりつく暑さだ。


残りの三人も各自飲み物を持って出てくる。


皆すぐに人混みに混じりたくなかったのか、そこで一時的な休憩をとる。


そこでの会話は本当に他愛もない内容だった。


久しぶりに気を張らない会話で彼女もリラックスする。


しかしそんな時間も束の間だった。




数分後には元来た道を引き返していた。

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