あなたの蒔いた種は何処かへ消えそうです

姫亜樹(きあき)

あなたの蒔いた種は何処かへ消えそうです

あなたの夢見た世界から

この世界はまだ遠くにいます


あなたの教えを信仰する者も

まだ銃を放さず

人を不幸にしています

富を分け与えることもせず

人より多くの快楽を追い

他者を許さず

あなたの正しい信徒だと

声高に叫んでいるのです


今この時この瞬間

争いを繰り広げている国々があり

その手を血で汚しながら

生きてる子どもたちがいます

守られるはずの子どもたちが

戦場で大人たちを守っています

国という自分たちで造った籠を

獲るため守るため取り返すため

多くの人々が血を流して死んでいます


この世界の真の姿を知ることもなく

人々は生きて死んでいきます


すべての土地は地球の物で

人はその土地に住まわせてもらっているのに

その土地を自分の物だと主張して

土地よりも大切な人々の命を奪っているのです

そして 大人たちは愛情を失くし

未来を繋ぐ子どもたちが

犠牲になっています

子どもたちから優しさを奪い命を奪い

大人たちは何処へ

行くつもりなのでしょう?

私たち人類は何処へ行くのでしょう?


あなたが身をていして説いた「愛」を

人々はまだ理解してないのです


大人が子どもを犠牲にしています

子どもの親に対する「愛」に気付かず

親は自分が子どもだった時の

気持ちや思いを忘れ

子どもを利用して壊しています

未来を壊しています

螺旋に続く未来を

逝って戻る自分たちの未来を


種を蒔こう もう一度

種を蒔きましょう もう一度

私の心に君の心に

世界中の人々の心に

一粒一粒形は違っていてもいいから

「愛」という名の種を蒔こう

この星の未来のために

もう一度蒔きましょう

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