"

 何だっただろう。記憶がすっぽり抜けているような。

 目が覚めた。

 時刻は午前六時。なぜか部屋の明かりが点いている。夜はちゃんと消して寝たはずだ。

 寝起きだ。寝起きのはずだが、ずいぶんと眠った心地がしない。眠れていたのか。

 つい先ほどまで何者かに襲われていたような感覚に襲われそうだ。

「A mental hospital...」

 妙に精神病院という言葉が口に合う。

「A horror game...?」

 恐ろしいほどに、合う。

「This was a mental hospital...」

 なぜか。

「Yellow Face Man...」

 だれだ。聞いたことがないが、口が覚えている。

「Hasn't any eyes... hasn't any nose...」

 知らない。

「Only has a mouth......」

 不気味だ。

「Yellow face...」

 それは、

「Ghost...」

 あまりにも、

「Horrible appearance...」

 そして、

「Tried kill me...」

 それは、

「Die here...」

 いわゆる

「Ghost...」

 ここの、

「Former patient...」

 俺は、

「Without permission...」

 廃病院に、

「Entered...」

 俺は…………。

 そうか。だからか。

 こんな廃精神病院に勝手に入って、住み着いて。

 ここで、シンダ人たちもたくさんいることだろう。

 かつて新聞で読んだ。

 曰く、

 《■■■■■■■■精神病院、ついに廃墟へ》

  大量の死者、行方不明者を放出してきた非常に危険な精神病院が、100年以上続いて、ついに近日、廃墟へ転ずることとなった。その後の廃墟の利用の計画はまだ公表されていない。もしかするとそのままずっと廃墟のままの可能性があると■■■■■・■■■■が言っていた。



https://encrypted-tbn0.gstatic.com/images?q=tbn%3AANd9GcTYZh9y4t5r-Ad7_qoKsZpYtsOwVB7x8a4mYJ0juKp2cyFyj45c

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